著者:アン・ハンドリー/C・C・チャップマン 366ページ ダイレクト出版
お客が集まるオンライン・コンテンツの作り方
あなたがブログやメディアを持っている、もしくはこれから作っていきたいと考えていたら、この本で、あなたのサイトがキャッシュマンに変わります。
こんな風に思っていたら
- 顧客を追いかけるのではなく、顧客を引きつけたい
- ファンを築き、顧客があなたの会社に夢中になるようにしたい
- ただ何かの商品を売っている会社ではなく、信頼出来る情報源にしたい
人々の注意をつかみ取るコンテンツを作るのは大変な作業です。
ですが、顧客の助けになるものを生み出し、顧客に頼りにされる存在にならなければいけないですし、最終的には製品やサービスの購入と言う行動に相手を導かなければいけません。
世の中のルールは変わり、製品第一主義のコミュニケーションと宣伝文句の羅列だけでは、もう効果的にブランドを売り込むことは出来ないのです。
本書は、魅力的なコンテンツを作り、それをより多くの人と共有するための具体的な方法を、コンテンツに、含めるべき要素、必要なインスピレーション、役立つツールなどを通して説明しています。
コンテンツこそ王さまの時代
優れたコンテンツを作りさえすれば、顧客同士が共有し、広めてくれたりするようになりますが、その顧客を自動で集めることができる優れたコンテンツってどうやって作ればいいんだろう?って思いませんか。
一度作ってしまえば、ずっと顧客をひき続けてくれるコンテンツ。
一回つくって終わりってわけにはいかないかもしれませんが、その1つのコンテンツが10年もの間、顧客を呼び続け、購入までの行動をおこさせてくれるようになる場合もあります。
本書で言われているやり方で、そんなウェブサイトなどのオンライン・コンテンツで顧客を引きつけることができるようになるので、しつこく顧客を追いかける必要はなくなります。
広告すら不要にしてしまうサイトもつくることが出来るのです。
優れたコンテンツ作りの厄介な問題
書くことと優れたコンテンツ作りは、切っても切れない関係にあります。
根本的な問題として厄介なのは、書くことへの苦手意識がコンテンツ製作全般についての不安を招き、結果として堅苦しくぎこちないコンテンツになってしまうことだと著者は言います。
そのせいで、コンテンツを作ることに尻込みし、挑戦をためらう人が出てきてしまうと。
コンテンツ作りは複雑である必要など全くなく、いくつかのルールに従えば、誰でもすばらしいものを生み出せます。
ルールと言うよりはガイドラインで、コンテンツを作るときに感じる不安を和らげるものです。
そのルールを学んで、優れたコンテンツをつくれるようにしたのが本書「お客が集まる オンライン・コンテンツの作り方」になります。
なぜここまでコンテンツ中心になったのか
企業がオンライン・コンテンツをマーケティングの中心に据えるようになった理由は、3つです。
理由
- 広告などのメッセージを送り付けて顧客の邪魔をするタイプのマーケティング手法は、もう十分な効果を上げなくなったこと
- 消費者の行動と望むものが変化していること
- 誰もがメディア、誰もが出版社になれること
何かを買おうと思った時に、どうしていますか?
きっとネットで検索をすると思います。
購入する前に、製品についてネットで調べますよね。
これが何を意味しているのか?
会社の売り上げを大幅にアップさせるための鍵は、消費者が製品やサービスを検索した時に、検索結果の上位に表示されるかどうかにあると言うことです。
そしてオンラインでコンテンツを発表するときの高い壁は、もはや存在していません。
ブログ、動画、Facebook、YouTube、など、マーケティングが簡単かつ低コストでできるようになったおかけで、見込み客に直接リーチできるようになっているということです。
コンテンツを作る方法
コンテンツは、ウェブサイトにアップロードされているすべてのものを指す幅広い用語です。
この本は、マーケティングのためのコンテンツを作る方法が書かれているので、人々の関心を引く価値ある情報を創出・共有し、あなたのビジネスに信用と信頼、そして、何より権威を与え、最終的には訪問者や閲覧者を購入者に替えることを指しています。
コンテンツの製作は複雑で難しいなどという考えは捨て、11のシンプルなルールのリストを、コンパクトにまとめ、簡単に共有できるようにしてくれています。
意外と楽に優位に立てる?
ほとんどのサイトは基本的な要素、例えばデザインやグラフィック、ロゴ、文字などで差別を図ろうとしています。
身に覚えありませんか?
コンテンツ自体は後回し、あるいは考慮すらされていない。
中身ではなく、見た目だけのコンテンツです。
そんな状況の中、あなたが優れたコンテンツを顧客に提供できたら、簡単に優位に立てると思いませんか。
声を学ぶ
重要なのは、言葉だと著者は言います。
人と違う書き方、どう書くか、どう表現するかだと。
ユニークで人間味のある企業の声が必要なんだといいます。
自分たちがどんな組織なのか、価値ある情報を全く伝えていないことが問題だということを教えてくれます。
そして、それを解決するための方法も、分かりやすく簡単に学ぶことができるようになっています。
この「声」を学ぶことで、他の企業のサイトとは違った魅力を生み出せるようになります。
そのコンテンツが、サイトの差別化につながるのです。
ですから、ほとんどの企業がサイト運営を間違っているのです。
今まで一瞬で離脱されていたサイトが、注意を向けられるようになり、顧客を集めることができるようになります。
お客が集まる オンライン・コンテンツの作り方で、今までの考え方を捨て去って、新しいやり方を手に入れ、あなたの悩みを解消してみて下さい。
コンテンツを作りやすくするアイデア
メモ
マーケティング、セールス、企業のコミュニケーション、ビジネススクール、ブログ、役員室から締め出したい18の言葉とフレーズは、完全に永遠にどんな状況であれ、使う必要はないと言った言葉。81ページ
メモ
再発想するための13のアイデアとして、作ったコンテンツをあらゆるプラットフォームで自由に撒き散らすやり方106ページ
メモ
アフィリエイトでは、共有か解決かの111ページが参考になります。
あなたの情報がどう使われ、人々の生活にどんな価値を加えているか、また彼らの問題をどう助け、どう重荷を分かち合いそのニーズにどう応えているかのストーリー。
- 優れたコンテンツのアイデアやストーリーの6つの特徴113ページ
6つの要素を備えるコンテンツは、オーディエンスを引き寄せて、彼らの心を掴みます。
- ストーリーを発掘する25のアプローチ116ページ
- 特製「超簡単なブログ投稿テンプレート」212ページ
まとめ
間違ったコンテンツの作り方をしている企業が多く、見向きもされないサイトを、本書で優れたコンテンツに作り替える、または作り出す方法を解説しています。
そんな技術を手に入れ、他の企業のサイトとは違った魅力を生み出してみて下さい。
それが、御社のサイトがキャッシュマンに変わるということです。
コンテンツは、アートではなく技術。
そんなことを、同著者のコンテンツ・マーケティング64の法則で言っています。
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あなたもライターだと気付いていますか?コンテンツ・マーケティング64の法則【書評】
著者:アン・ハンドリー 327ページ ダイレクト出版 売りにつながるオンライン記事の書き方が書かれた書籍 こんな風に思っていたら どうやって文章を書いていいのか分からない お客の集まるコ ...
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追記:
著者の意気込み
あなたのマーケティング手法を、もう一段上のレベルに高めて損はない。
新たな価値を創出仕様じゃないか!
って感じの気合いの入れよう。
これくらいの意気込みは普段から欲しいですね。