キャンプマット、どうしよう?
銀マットを引いて、シュラフで寝ればいいかな?なんて、簡単に思っていたら大間違いです。
きっと文字通り、痛い目にあうと思います。
まず家の床で、同じようにして試してみると分かります。
家のベッドに慣れているなら、まず間違いなく、体がバッキバキになるどころか、何度も目が覚めることになります。
家で、そのような状態になるので、キャンプだったら、なおのこと楽しむどころの話ではありません。
もはや修行です。
しかも家の場合は、床に断熱材などが入っていますので、地面からの冷気はある程度抑えられています。
が、キャンプですと、冷気も直接くるので、ダブルでしんどい思いをすることになるのです。(山や冬キャンの場合)
ですから、適当な気持ちでマットを選んでしまうと、きっと後悔しますので、参考にして見てください。
そしておすすめするのは、『インフレーターマット10cmタイプ』です。
インフレーターマットとは?
インフレーターマットは、中にクッション材が入っていて、空気弁を開けると、自動で膨らむようになっているマットレスのことです。
エアーベッドとの違いは、中にクッション材が入っていることで、クッション材が空気を含んで、自動で膨らんでいく構造になっている点ですね。
そして空気を抜くと、割とコンパクトにもたためます。
インフレーターマットを選ぶときのポイント
インフレーターマットを選ぶ基準は、単純にマットの厚みです。
それと狭いのが気になる人(寝返り打ちにくい)は、厚みにプラスして、幅も重要になるかもしれません。
ですが、インフレーターマットは、厚みがあればあるほど快適になる一方で、持ち運びでの重さと収納の面で、デメリットが生じてきます。
ですから、自分にとって何が重要なのかで、厚みが変わります。
持ち運びや収納面が重要であれば、厚みの薄いものを選び、寝心地を重要視しているのであれば、厚みのあるものを選ぶことになります。
そのあたりは、人によって変わってくると思いますが、個人的には10cm厚みのマット一択だと思っています。
おすすめ厚み
10cm厚みのマット一択
その理由は、単純です。
何を置いても睡眠という話
キャンプに限ったことではなく、睡眠が1日の良し悪しを決めているのは、言うまでもありません。
ですから、ちゃんと寝れてさえいれば、何をするにも楽しめると思うんです。
いつもと違う環境になるキャンプは、特に睡眠が重要ですよね。
せっかくの楽しいキャンプが、体のだるさで損なわれるのはもったいないと思ってしまうので、キャンプ用品の中で、マットが最も重要だと思っています。(キャンプ以外でもですが)
ですから、何をおいても寝心地が最重要です。
睡眠については、きちんと授業の一環として、学校でも習うべきだと思っているくらいですから、私のおすすめするインフレーターマットは、10センチのマット一択になります。
インフレーターマットの厚みには、「3センチ、5センチ、7~8センチ、10センチ」の4種類があります。
全部試しましたが、個人的に3~5センチの厚みのものは論外でした。
寝てみると分かるのですが、薄いものは、地面の固さをどうしても感じてしまいます。
マットがあっても、底つきする感じなので、ないよりはマシかもですが、あってもなくても同じなのでは…なんて個人的には思ってしまいます。
ポイント
寝ることに関して、不満を持ちたくないなら、はじめから迷わず10cm厚みの、インフレーターマットを購入しておけば、間違いありません。(普段、柔らかめのベッドで寝ている人は特に)
厚みの薄いものを買って失敗した…、なんて思う可能性があるようでしたら、素直に10cmのマットを選びましょう。
無駄な出費もないですし、地面の硬さも何も気にせずに眠ることができます。
ですが、普段から固いマットに慣れている場合は、厚みの薄いものがおすすめかもしれません。
ということで、すべて厚さ10cmのインフレーターマットを、メーカー別で4種類、比較してみましたので、参考にしてみてください。
比較したインフレーターマット4種類
実際に購入して比較した、インフレーターマットの4種類は、こちらです。↓
インフレーターマットの種類
⇒ VASTLAND:キャンプフィットインフレーターマット シングル 10cm
⇒ WAQ:RELAXING CAMPMAT シングルサイズ 10cm
⇒ コールマン(Coleman):キャンパー インフレーターマット ハイピーク シングル10cm
⇒ フィールドア(FIELDOOR):エアーポンプ付属キャンプマット10cm
ちなみに、購入金額の高い順に並べています。
- VASTLAND:14,980円
- WAQ:14,800円
- コールマン:12,354円
- フィールドア:8,910円
コールマンは、公式サイトで17,490円だったり、他のインフレーターマットにしても、SALEで購入したりしているものもあります。
もっとお安く購入できる場合もあるかもしれませんので、あくまでも私個人の購入価格でいえば、このような順番という形になります。
まず、なぜこの4種類のインフレーターマットを選んだのか?の基準
インフレーターマットの厚み10cmのものは、この4種類のほかにも当然あります。
全部くまなく調べたわけではありませんが、あと他にも5種類ほどあるのは知っています。
しかも価格が、6,000円前後だったりするものもあるので、非常に手に入れやすい価格だったりもします。
ですが、ゆったり寝ようと思えば、横幅も気になるところですよね。
狭いマットですと、寝返りをうつたびに、マットから落ちないように意識してしまうと思うんです。
ですから、10cmの厚み、かつ広いもの(70cm前後)と考えると、今回の4種類に絞られるのです。
ポイント
寝心地の中に、寝返りにストレスのないものという基準も入れましたので、その点をふまえると、この4種類から選ぶのがベストだと思いました。
一度寝たら、ほとんど動かないという人なら、もっとコンパクトなものでもいいかと思います。
4種類のインフレーターマットの中で、寝心地がいいのはどれ?
こちらの4枚のマットは、同じ10cmの厚みで、形状も物凄く似ています。
といいますか見た感じでは、ほぼ何も変わらないような感じです。
そして、まさに見た目通りで、結論を言ってしまいますと、はっきり言って、どれを選んでも問題ありません。
10cmの厚みになると、寝心地はとてもいいですし、底つきしませんので地面の固さを感じることがありません。
ですから、どれを選んでも気持ちよく寝ることができます。
下手すると、家のベッドよりも気持ちのいい寝心地、なんてこともある可能性すらあります。
ですが、微妙にそれぞれ違った特徴がありますので、その点を踏まえて、自分に合ったものを選ぶといいかと思います。
ポイント
10cm厚みのインフレーターマットは、形がカチッとしているので、並べてみても隙間ができません。
しかも、メーカーがバラバラでも、フラットになりますし、見た目もかっこいいです。
4種類のインフレーターマットの特徴と比較
マットのサイズ感を比較
厚みはもちろん10cmで変わりませんが、縦のサイズもほぼ変わりません。
といいますか、縦の長さはコールマンが2cmほど短い198cmなのですが、実際にはその違いが、全く分かりません。
2cmも違えば、目に見えて分かりそうですけど、それが分からないのです…。(2cmどこいった…)
ですから、縦の長さを気にすることはありません。
サイズで一番違ってくるのは、横幅だけです。
- VASTLAND: 長さ200cm×横幅70cm×厚さ10cm
- WAQ: 長さ200cm×横幅70cm×厚さ10cm
- コールマン: 長さ198cm× 横幅68cm×厚さ10cm
- フィールドア: 長さ200cm× 横幅75cm×厚さ10cm
↑の重ねてみた写真で見ると、分かりやすいかと思いますが、横幅だけは、フィールドアが断然広くなっていますので、その分ゆったりとしたスペースで窮屈感がなく、寝返りが打ちやすいです。
それに体格の大きい人にとっても、寝心地がいいのではないでしょうか。
インフレーターマットの質感比較
肌にあたる部分の、触り心地には特徴があります。
- VASTLAND: シーツがついているので、布生地の触り心地
- WAQ: ふかふかしたフェルトっぽい質感の触り心地
- コールマン: サラサラしたシートっぽい質感の触り心地
- フィールドア: ふかふか、しっとりとした質感の触り心地
マット自体の質感には、好みが分かれそうですが、シーツをつける場合、また変わってくることになります。
VASTLANDについては、専用のシーツが元から付属していますので、はじめから衛生的に使えると思います。
そして、専用シーツが別売りされているのは、WAQです。
別で買うコストや手間がありますが、WAQとコールマンは、シーツに困りません。(コールマンは、VASTLANDやWAQのシーツが使えます。)
冬場はシュラフに包まれるので関係ないかもですが、夏場にそのままマットに寝る場合、寝汗等の汚れが気になる場合には、シーツありのマットを選ぶといいかと思います。
フィールドアに関しては、別で探さないといけません。
ですから、マットだけを購入する前提で言いますと、汚れが気になるなら、専用シーツ付のVASTLANDがいいかと思います。
シーツ付なので、洗濯できて衛生的ですし、元々がシーツも入る前提での収納袋のサイズになっているので、その点でも便利です。
肌触りに関しては、好みの問題なので、なんともいえませんが、ふかふかした感じが好きなら、WAQかフィールドアで、サラッとした感じが好きならコールマン、しっかりとした布の感じが好きならVASTLANDですね。
触った感じの気持ちよさだけでいえば、WAQかフィールドアになるかと思います。
ただコールマンのマットは、何とは言えないんですけど、寝てみたときにブレがないといいますか、しっかり体を支えてくれている感じがあって、気持ちいいんですよね。
寝転がっても、中のウレタンに全くゆがみがないみたいな、カチッとしている感じです。(表現が難しいですけど)
ですから、非常に優越つけがたいです。
4つとも使ってみて、次も買うとしたら?と考えてみても、すごく悩みます。
それくらい、寝ることに関しては、どれも素晴らしいインフレーターマットです。
寝返り時の衣擦れ音の比較
4つのマットは、当然動けば(寝返りなど)、多少なりとも擦れる音がします。
あえて言えば、コールマンが一番、すれ音が高く、大きな衣擦れ音を感じるかもしれません。
4つを比べて、あえて言えばの話なので、実際には、そんなに気にならないとは思うんですけど。
家のベッドでも、衣擦れ音がするのは同じですし、コールマンは表面がシート感があるので、余計にそんな風に感じただけの気がします。
あくまでも、4つマットを並べて比べたらという話なので、実際比較しないなら、気にならない可能性は大きいですね。
エアバルブの違い
上からVASTLAND、WAQ、コールマンは、全く同じです。
一番下のフィールドアだけが違っています。
ですから、便利さでいえば、断然VASTLAND、WAQ、コールマンになりますし、片付ける場合も楽なのは、この3つです。
この辺で、価格差が出てきている可能性があるかもですね。
空気の出し入れを考慮するなら、VASTLAND、WAQ、コールマンになるかと思います。
エアポンプの比較
インフレーターマットは、基本的に自動で膨らみますが、完全ではありません。
最終的に、マットのふくらんだ状態の好みの問題もありますが、エアポンプで空気を入れてあげる必要があるかと思います。
ですから、付属しているエアポンプの使い勝手が、それぞれ若干違います。
袋を巻きつつ、空気を押し出すやり方でいえば、袋の入り口にパッチンバンドのようなものが付いている、コールマンかフィールドアがやりやすいです。(持ち手みたいになるのでやりやすい)↓
フィールドア
コールマン
VASTLANDとWAQは、普通ですね。↓
VASTLAND
WAQ
ですから、付属しているエアポンプに関しては、コールマンかフィールドアが、空気は入れやすいです。
袋でエアーを入れる点と、入れ方に関しては、全部同じです。
収納形態の比較
収納袋は、縦入れ、横入れの2種類があって、出し入れは横入れタイプが非常に楽です。
横入れできるのは、WAQとフィールドアになっています。
そして、WAQは特殊で頑丈なつくりになっていて、横入れのバッグの中に、さらに縦入れの収納袋に入っています。
ですから、収納するのが面倒かもですが、2回目からは、縦入れの収納袋に入れなければいいので、面倒はなくなります。
上のが横入れのバッグで、下の袋が縦入れ収納袋です。
フィールドアは、4つの中で、とにかく大きいです。コールマンと比較してもその大きさが分かるかと思います。
コールマンとVASTLANDは、縦入れの収納袋です。↓
コールマンは、入れ口がパッチンバンドみたくなっていて、巻いてバックルで止める形状です。
VASTLANDが一番一般的で、ひもで口を絞る形の収納になっています。
4つとも持ち手がついていますので、持ち運びには苦労しません。
個人的に、持ち運びだけでいえば、VASTLANDのシンプルな、長さ調整できる持ち手の形が一番楽でした。(肩にかけやすい)
コールマン、VASTLAND、WAQは、収納袋自体がエアポンプを兼ねていますので、コールマン、VASTLANDに関しては、穴が空かないようにした方がいいかと思います。
WAQは、バックルでとめるようになっている、頑丈なバッグの中にエアポンプも入れるので安心です。↓
インフレーターマットの重要な点
インフレーターマットの10センチともなると、マットの中でもお値段がお高めになります。
ですが、慣れない外の環境で寝るには、十分おつりのくる心地よい寝心地を提供してくれます。
そして、もう一点、強くおすすめしたいのは、「いいマットを買っても、キャンプしなくなったら、もったいない」なんて考えてしまうと思うのですが、その点でも、10センチタイプは素晴らしいのです。
なぜなら、もしキャンプで使わなくなっても、家でも十分に使えてしまいます。
なんといっても、寝心地のよさが素晴らしいので、そういった点で、無駄がありません。
気分を変えて、自宅で使ってみることもできますし、家族がいる場合、キャンプごっこを楽しんでみたり、子供の友達が泊まりに来た、誰かが、急遽泊まることになったなんて時にも、もっておいて損はしません。
寝心地がいいので、朝に体がバキバキ、なんてこともないので、気軽に使えます。
まとめ
VASTLAND キャンプフィットインフレーターマット シングル 10cm
VASTLANDは、シーツが付いているので、洗濯できて衛生的に使えます。(シーツも収納袋に入ります)
持ち運びやすく、触り心地は、しっかりとした布の肌感になっています。
シングルサイズの仕様・特徴
【製品サイズ】使用時:約 長さ200cm×幅70cm×厚さ10cm、収納時:約 長さ73cm×幅21cm×奥行21cm(工場出荷時)
【重量 】本体:約 2.7kg、マットカバー:約 0.5kg
【材質】本体:ポリエステル100%(熱可塑性ポリウレタンラミネート)・ポリウレタンフォーム、マットカバー:ポリエステル80%・コットン20%、収納袋:ポリエステル100%
【セット内容】:収納袋、マット本体、マットカバー、ベルト、補修パッチ
WAQ RELAXING CAMPMAT シングルサイズ 10cm
WAQのマットは、触り心地のいい、ふんわりふかふかな質感になっています。
収納形態が頑丈で、エアポンプもバッグの中に入るので、安心です。
シングルサイズの仕様・特徴
【製品サイズ】使用時:約 長さ200cm×幅70cm×厚さ10cm、収納時:約横72cm×高さ22cm
【重量 】約 3kg
【材質】本体:表記なし、収納袋:表記なし
【セット内容】:マット本体、エアバッグ、収納ケース、補修用キット
コールマン キャンパー インフレーターマット ハイピーク シングル10cm
コールマンは、カチッとしていて、見た目や形がとにかくきれいです。
触り心地は、シートっぽいサラッとした肌触りで、汚れにくそうな感じがあります。
エアポンプとしての袋の形状は使いやすいですが、衣擦れの音は、ほんの少しだけ高めの音です。
シングルサイズの仕様・特徴
【製品サイズ】使用時:約縦198× 横68×高さ10cm、収納時:約横72cm×高さ21cm
【重量 】約 2.7kg
【材質】ポリエステル、ポリウレタンフォーム
【セット内容】:マット本体、エアバッグ兼収納ケース、マジックテープバンド
フィールドア(FIELDOOR)エアーポンプ付属キャンプマット10cm
フィールドアは、横幅が75cmと広いので、寝返りがしやすく、マットの質感は、ふかふか、しっとりとした肌触りで気持ちがいいです。
エアポンプも使いやすいのですが、マットについているエアバルブは、若干使いずらい部分もあります。
マットサイズが大きい分、収納サイズも大きくなるので、場所をとられるかと思います。
シングルサイズの仕様・特徴
【製品サイズ】使用時:約縦200× 横75×高さ10cm、収納時:約横75cm×高さ30cm
【重量 】約 3.5kg
【材質】本体:ポリエステル、高密度ウレタンフォーム、エアーポンプ:40D リップストップナイロン
【セット内容】:マット本体、収納バッグ、エアポンプ、収納バンド×2
しっかりと寝られる点でいえば、どれも素晴らしいと思いますので、それぞれの特徴や違いをみて、自分なりにあうものを選んでみてはいかがでしょうか。
補足
今回比較した4つのインフレーターマットの他にも、厚み10cmかつ、縦の長さ、横の長さがもっと広いマットもあります。
それが、DODが出している、ソトネノキワミというインフレーターマットです。
今回、含めなかったのは、個人的にちょっと大きすぎるかなという点と、価格的な面で2万円を超えてくるので入れませんでした。
とにかく広いマットがいい人は、DODのソトネノキワミがおすすめです。
マットに加えて、まくらとシーツまで付属しています。
テントに入るようなら、素晴らしい睡眠を提供してくれるマットになると思います。