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脳科学マーケティング100の心理技術

脳科学マーケティング100の心理技術

著者:ロジャー・ドゥーリー 375ページ ダイレクト出版

知らない間に買っている「欲しい」が生まれるメカニズム

 

少ない予算と人材で、より多くの成果を求められていませんか?

こんな風に思っていたら

  • 今までのやり方を繰り返しているけど、どうにも頭打ちになっている。
  • 過去のやってきたことを分析しても、答えがみえてこない。
  • もっと簡単にマーケティングの技術を学びたい
  • 少ない資金で多くの結果を得たい
  • 科学に基づいた効果的な売れるアイデアが欲しい

 

本書には、そういった悩みを解決できるアイデアが詰まっていますので、より少ないお金で多くの結果を得ることができると思います。もちろん、実行に移した場合にはですが。

 

ニューロマーケティングの基本前提

 

ニューロサイエンス(神経科学)で脳の内側を見つめ、心理学のブラックボックスを開けることになります。

私たちが取る行動の大部分は、無意識のうちに決定される。

これは、ニューロマーケティングの基本前提です。

 

顧客はたいがい、自分がしているさまざまな選択の理由が分かっていないし、それを説明することもできないと著者は言います。

ですから、顧客に質問をして選択理由を聞いても、失敗に終わることがほとんどだということです。

モニターとして、お客さんを集め、感想等を聞いたりしているところもありますが、失敗に終わることが、多いってことになりますよね。

顧客自信が自分のことを分かっていないのでは、無理もないですが。

 

そういった選択を、意識的な理性脳で判断しているのは、たった5パーセントほどみたいなので、そんな少ない部分に向けて売り込むのをやめることで、多くの結果を出せるってことが書かれています。

人間の意思決定において、理性的かつ意識的な認知過程が及ぼす影響は小さいと分かっても、たいてい顧客の思考の狭い部分(5パーセント)にメッセージを送ってしまっていると、著者は言います。

脳の活動の非常に大きな割合を占める、非言語的な潜在意識の部分を無視していると。

その意思決定している95パーセントの部分に向けてマーケティングができるようにしているのが本書です。

 

なるほどポイント

fMRI(機能的磁気共鳴画像法)で脳スキャンをすると、高すぎる値段を見聞きした時と、つねられて痛いと感じたときの反応とは、非常に似ていることがわかっているそうです。

金銭的なものでも、痛みを感じているってことなのですが、その価格が与える脳の影響を和らげる方法も学ぶことができますよ。

 

読むというより使える本

 

学ぶというよりは、すぐに実行できる内容も多いので、本書をみながら実行できる、ちょっと変わった本ですね。

本は、流し読みでもなんでも一旦全部読み学んでから、そのアイデアを生かしたくなるような構成だったりしますけど、仕事しながら、こういう場合どうしようかな?ってなった時にパッと調べる辞書みたいな形で使える本になっています。

辞書と言っても、用語の意味を調べるようなものではなく、こうした方が効果的だよってアドバイスをもらうような感じですね。

マーケティングに詳しい人が隣にいて、こうしてみたら?って言ってくれる感じをイメージしてもらえればいいと思います。

 

小難し要素がゼロで読みやすい

 

この書籍は、簡単に理解できる概念を寄せ集めたものです。

ただ単に、内容がニューロサイエンスや行動研究に基づいていると言うだけです。

マーケターや経営者、事業主向けの実用的アドバイスの本で、科学者や、ニューロサイエンスオタク向けの本ではありませんので、とても読みやすくなっています。

しかも順番に読む必要もないですし、気になったところだけを読んでも各トピックは、それぞれ独立しているので、問題ありません。

話しがつながらないなんてことがないので、いきなり最後を読んでも問題ないのです。

 

より詳しい内容が学びたいなら↓

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どんな内容が書かれているのか?

 

  1. 価格が脳に与える影響
  2. 五感を刺激して売り込む
  3. 脳が喜ぶブランディング
  4. 紙媒体と脳の相性がいい理由
  5. 脳が喜ぶ写真の使い方
  6. 顧客の脳の信頼を勝ち取る
  7. 脳が喜ぶ接客スキル
  8. 脳が喜ぶセールステクニック
  9. 脳を刺激するコピーライティング
  10. 脳が喜ぶマーケティング
  11. 男性脳、女性脳それぞれの攻略法
  12. 顧客の脳を買う気にさせる
  13. 脳を刺激する映像メディア活用法
  14. 脳を刺激するインターネット活用法

少しだけ掘り下げる

多くの人にとってクレジットカードは、鎮痛剤になっているといいます。

財布から現金を出すと、お金がなくなる感じがリアルでしますが、カードですと、お金を払っているような感覚が薄れるためだと思います。

ですから、そういった痛みを最小限に抑えれば、売上が伸びると言うことにつながります。

決済手段はたくさんあるに越したことはないですけどね。

 

レストランのメニュー表示で、3種類の価格表示のテクニックを使った場合、どれが1番売れたのか?

ドル記号をつけた数字で表示:$12.00

ドル記号や小数点はつけない数字で表示:12

文字で説明:twelve dollars(12ドル)

さて?

答えはこちら

 

ニューロマーケティングでも、ストーリーの重要性が語られています。

読書をする時、われわれは受け身ではなく、脳が実体験に基づいて想像して経験していると。

ですから、ストーリーは生き生きと書こうってことです。

 

自社ロゴを配置するのに最悪なスポットはどこか?など、すぐに使える要素もあります。

 

アドバイスをすぐにくれる

 

本のタイトル通り脳科学マーケティングの心理技術として、100のトピックがあります。

パッと開いたところに、気づきがあり、時間がない時にも、アイデアが欲しい時にも使えるとてもいい本です。

何がどこに書かれているかも目次で分かりやすいので、すぐに調べることができますよ。

ちょっとしたアドバイスが欲しい時に使える本ですね。

 

初心者にもオススメ

分かりやすく簡潔に書かれているので、本を読み慣れていない人には、特におすすめです。

こういった本から入ると続けやすいと思いますよ。

初心者でも、マーケティング技術が学びやすい本って印象です。

 

さっと調べることができるマーケティング本を持っておきたいなら、おすすめの書籍です。

あのやり方どこのページに書いてあったかなぁって探す時間がいらない本は、時間を大事にする人にとっても、役立ってくれるでしょう。

脳科学マーケティング100の心理技術

 

補足

 

ちなみに、本の内容とは全く関係ないのですが、本を触った感触も良くて、つい手に取ってしまう本でもあります。

触り心地が良いので、読書も楽しくなると思います。

この本も五感を意識して作られている!?なんて考えても、そもそもダイレクト出版の本は書店で売られていないので、どうなんでしょうね。

 

脳科学マーケティング100の心理技術、詳しくはコチラ

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