大きな嘘の木の下で ~僕がOWNDAYSを経営しながら考えていた10のウソ。~ (NewsPicks Book)
著者:田中 修治 312ページ 幻冬舎
常識を敵にまわせ!
こんな風に思っていたら
- 会社経営に使えそうなヒントがほしい
- 新しいことに挑戦する勇気がほしい
- 道に迷った時の、選択基準を探している
この本を読み終わった時には、「うるせー!俺の人生は俺のものだ!」って自信を持って言えるような勇気がもらえていると思いますよ。
自分の可能性を引き出すために挑戦もせず、行動出来ない自分をごまかして、世の中を分かったかのようにスカシテ気取ってみても何にもなりません。
傷つくことを恐れ、はじめから何も行動しない。
そんな自分の背中を押してもらいたい時には、この本が押してくれます。
常識という名の暗黙のルールを疑う
世の中に溢れている常識にはウソが紛れています。
OWNDAYSの経営者が、今まで経験してきた中で得た真実は、世の中の常識と違っていた。
そのウソを信じて生きている人達に向けて書かれています。
溢れ出る大量の情報は、ほとんどがガラクタで、自分なりの真実を見つけて欲しいといった内容にもなっています。
これが当たり前なんだよ、これが世の中というものなんだよって、大人のフリした常識的な言葉がまかり通っていたりしますので、それを鵜呑みにせず自分なりに考え行動できるようにすることで、常識を言い訳にせずに突き進んでいけるきっかけがもらえます。
実際、世の中ではこう言われているけれど、経験を通してみると全然違ったってことがあると思います。
そういった真実を暴いていくヒントになっています。
本書では、幸せ、お金、仕事、成功、人生、経営、男女や家族、政治、教育のウソに触れています。
本書の考え方に触れて、自分なりに役に立つヒントを、見つけられるのではないかなと思います。
幸せではない!豊かさ!
幸せかどうかは、その人次第でいくらでも変わりますし、その時の気分でも変わり、相対的なものでもあります。
そんな幸せを求めても意味がないので、何を基準にするかということですが、著者は豊かさをあげています。
昨日まで自分になかったものが、新しく増えた状態のことを豊かさと言っていて
お金だけではなく、知識とか技術、人脈、行動力など自分にプラスして成長していけるそういったもが豊かさ
誰かと比べて外に外に目を向けなくても、今、自分の持っている豊かさに気づくだけでも、人生が変わって来るということです。
目先のことだけを見て、自分は何も持っていないし、何もないと考えがちですが、よく考えてみると、どれだけ豊かな国にいて、豊かな生活をしているのか、そして、豊かな能力を持っているのかに気づけるのです。
ただ気づきさえすればいいのが、豊かさのいいところですね。
誰かと比べる必要もないですし、幸せを求めるがゆえに、自分で自分を苦しめているのが現状なのかもしれませんよ。
そもそも、誰かと比べたりしなければ、生きやすい環境で衛生的で、食べ物もあり娯楽もある国です。
そんな世界で、わざわざ自分を不幸にすることもないですよね。
お金があっても、足元が見えずに幸せではない人もいますし。
世の中の不安を煽り、あたかもあなたが不幸であるように見せかける情報には、惑わされないようにすることが大事ですね。
お金よりも時間
あなたは、時間こそが限りある資源で、とても大切なものにもかかわらず、それをお金のためだけに無駄に消費しているかもしれません。
仕事は、時間をお金に変えているのですが、お金の大小で、自分のためにならない時間の使い方をしていると、後悔することになるということです。
お金は失ってもまた稼ぐことができるけど、時間は戻りません。
時間をお金とだけ交換することに、使うのはやめて欲しいと著者はいいます。
お金以外の何かも、手に入れられるようにしなければいけない。
あなたが使う時間で、お金以外の、割があうものを手に入れているのか考えてみて下さい。
これは得な交換なのか?
頭の良い人たちが、お金はただの交換ツールだと言うことをぼかして、お金の本質にみんなが気づかないようにしてきたといいます。
自分の時間より、目の前の1000円が欲しいと思わされているかもしれません。
自分の貴重な1時間とお金を交換し続けるような不利な交換を続けていると、いつまでたっても貧乏のスパイラルから抜け出せなくなると著者はいっています。
ポイント
自分の時間を「お金」だけと交換するのか?「お金+α」と交換するのか?
どういう条件で交換すれば、あなたはより豊かになれるのかを本書は教えてくれます。
そして、不利な交換をしているかどうかに気付くために、お金を使う時の言葉を変えることをすすめています。
言葉をある一言に変えることで、お金の本質に気づきやすくなるのです。
他にも
自分自身の価値を上げることの大切さが、よく理解できるようになります。
これからの時代は、何を大切にすればいいのか?
あなたの技術や知識は、テクノロジーによって代替えされていく。
そんな時、あなたはどうすればいいのか?
どんな人が生き残れるのか、どんな人がいて欲しいのか?
働くということは、どういうことで、どんな考え方をすればより豊かな人生に変えられるのか。
そういったことを教えてくれる本にもなっています。
世の中の常識とされるウソを暴いて、行動する勇気がほしいならオススメです。