著者:唐土 新市郎 238ページ ディスカヴァー・トゥエンティワン
キャリア3年で、いつでもどこでも「自分で稼げる力」を身につけろ!
こんな風に思っていたら
- 会社に頼らず生きていきたい
- 自分で稼げる力を身につけたい
- このままでいいのか、いつも悩んでいる
この本は、あなたが今、社長または会社員として働いているのであれば、会社の看板や肩書きではなく、あなた個人としての肩書きでお金を稼いで、生きていけるようにするための指南書になっています。
著者は、コンサルティング会社の船井総合研究所で、取締役専務執行役員を2019年3月まで勤めており、在職時にコンサルティングをしていた企業は150社超、その間、自分の看板で勝負をしてきたといいます。
そんな著者が「お客さんに稼いでもらう、そして自分も稼ぐ」スペシャリストとして、会社に頼らず生きていく方法を本書で解説しています。
あなたは会社がなくなっても、自分という看板で生きていくことができますか?
稼ぐ力が身についていますか?
この問いに対してNOという答えでしたら、今からでも会社や組織に頼らず生きていける自分を作っておくことをオススメしています。
今のまま会社で働ければいいと思う人もいるかもしれませんが、会社はいつ倒産するか分からないですし、現在の劇的な社会変化の中で、自分の価値を作り出せているのかどうかは、あなたのメンタル面でも違ってくると思います。
もし会社がなくなったらどうしよう?と感じているのと、別に会社がなくなっても、すぐにまた稼げるようにできるから平気というのでは、どちらが安心して暮らせるのか言うまでもありませんよね。
会社に頼らず生きるとは?
今に始まったことではありませんが、会社と個人の関係が決定的に変わってきているのは感じていることと思います。
著者も、まさに今、組織の時代から個人の時代へと移り変わっているといいます。
そんな時代に、自分らしく働くためのキーワードが、会社に頼らず生きるです。
肩書き「オレ」で生きていくということです。
この本のテーマは、本書を手にとってからキャリア3年で、肩書き「オレ」で生きていくためのサバイバル能力を、どうやって身につけていくかのノウハウを伝えています。
今の会社で働こうが、転職しても独立しても自分で稼ぐ力を身につけておく。
いざというときに、いつでも自分の看板で生きていけるというのは、あなたの強みになると思います。
そんな自分の看板を、かかげられるようになりたいのなら、肩書き「オレ」で生きていけ!を参考にしてみてはいかがでしょうか。
お金がすべてではないのかもしれませんが、あなたの望む生き方を楽しく、愉快に実践するためには、稼ぐ力が必要だと思いませんか?
肩書きオレで生きていく必須スキルは7つ
① スタンスチェンジ力(まず、意識を変えろ!)
② 行動力(とにかく、行動に移せ!)
③ 自頭力(自分の頭で考えろ!)
④ セルフブランディング力(自分をコンテンツ化しろ!)
⑤ 関係構築力(コミュニケーションの達人になれ!)
⑥ メモ力(あらゆる体験を自分の血肉にしろ!)
⑦ 成長力(自分をアップデートさせろ!)
この7つの必須スキルを、各章で解説されています。
肩書き「オレ」で生きていく力を身につけることができたら、いつでもどこでも稼げるようになるなら、あなたの心配事は他に何が残りますでしょうか?
スタンスチェンジ力から一部抜粋
お客さんを喜ばせるレベルの仕事になっているか
お客さんを喜ばせるのがビジネスの基本ですよね。
つねにお客さんを中心として仕事をすることで、悩んだり迷ったりブレることなく仕事が出来るようになると思います。
一体誰のための仕事なのか、常に考えておくことが大事です。
その仕事は、会社にとっていいことなのか?、お客さんにとっていいことなのか?ということです。
「お客さんは何を求めているのか?」をつねに考える変態になれ!
あなたが、そのジャンルに興味があるのが一番ですが、なかったとしても、あなたがどういう状況でも、お客さんは一体何を求めているのか?が大事になります。
他の商品ではなく、なぜそれを欲しがるのか、違いは何なのかを知る必要があります。
売れているものと売れていないものの違いは?
結局、ビジネスは、そこが1番大事ということです。
もしかすると、お客さんのことを徹底的に調べ上げる、「オレ」という看板を掲げられるかもしれませんね。
胸に刺さった数字のこと
数字フェチになれ!と著者はいいます。
何かを報告したり示したりするときに、数字ではなく「ぼやっ」と伝える傾向が私にはあるので、私みたいにオレもだって思う人も多いかもしれませんね。
数字で示さないのは、調べるのが面倒だからっていうこともありますが、数字にしてしまうとハッキリ分かってしまうので、ごまかすことができないためっていうのもありますよね。
これは結構売れてるんですとか言ったりしますが、その結構ってでれくらい?って突っ込まれると痛いみたいな。
結構、人気があってですねとか。今月はわりとうまくいきましたとか。
数字で見るとそうでもなかったりするので、数字をハッキリさせたくないのは、バレたくないといった心理がある場合もあります。
数字をきっちり使えると、説得力が増しますので、できる人とできない人は、そこに違いが出てくるのだと思います。
とにかく行動に移せ!
仕事は早く終わらせていますか?
仕事が早いってだけで、仕事ができる人に見られるので、面白いですよね。
本書で、仕事のできる人の定義とは?
仕事の出来る人の定義
- 仕事が速い人
- 品質が高い人
品質は、求められることが人それぞれ違ってくるので、分かりにくい部分もありますが、早さが一番分かりやすいかと思います。
でも一番、仕事ができる人というのは、利益を出せる人ですね。
失敗に関して、なるほどポイント
失敗には2種類あるといっています。
- 行動しないこと
- うまくいかなかったとき、理由を分析しないこと
どういうことかといいますと、失敗だと思っていることでも、分析して次にいかし成功するまでやることができたら、それは失敗になりません。
失敗したと思った時に、そこから何もしないことが失敗だといいたいのです。
ですから、うまくいかないことこそチャンスだといいます。
なるほどポイント
うまくいかなかったという状況から、うまくいく方法を生み出せたら、とんでもなく価値の高いコンテンツを生み出せる。
あなたが何かの問題に直面しているなら、それを解決することでコンテンツを作ることができるようになるということです。
短期的な結果だけを見ていては、チャンスを逃すことになるという気づきを教えてくれます。
自分コンテンツ化
著者は、自分で稼ぐ力を身に付け生きていくためには、自分をコンテンツ化しないといけないといっています。
そのために自分ログをつけることも推奨しています。
あなたは自分が集中できる時間がどれくらいかを知っていますか?
朝と夜どっちがパフォーマンスが高いのか、朝何を食べれば快調に働けるのか、自分を知る事で自分の価値、パフォーマンスが上がっていきます。
自分をコンテンツ化するためには自分を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
小さな1番
なんでもそつなくできるより、ここは絶対に負けない!と言う、小さな市場を持っていることの方がはるかに大切だといいます。
何でもいいから、「小さな1番」になれ!の部分で、社内で一番と言えるように、著者がオススメしているのが、
「ひと月に読む本の冊数が1番」です。
どうやって自分を成長させようかなと思ったら、とにかく本を読むことが1番ですから、とてもいいアイデアですよね。
本の選び方が面白い。
どんな本を選べばいいのかとかではなく、「量」で選ぶということを推奨しています。
月に何冊読むと決めておけば、その冊数分を嫌でも何か選ぶことになります。
社内で一番になれる量を決めて、本を読むことで自分も成長出来て一番になれる。
これは、かなり使えるやり方ですよね。
しかも、本を読む人が少ないので、意外と簡単かもです。
こういったオレという肩書きをつくりだすための、たくさんの気付きやアイデアが欲しいなら↓
追記
「なりたい自分」は、ふわっとしたものでいい。でも、そのアプローチを具体的な行動ベースにすることが最大のポイントです。
なりたい自分?具体的な行動?と思ったときにも、著者の薦める自分の考えを明確にする、自分の進む道をはっきりさせる質問が役にたつんですよね。
質問
- 自分は一体何者なのか?
- 何のために生きているのか?
- これからどう生きたいのか?
- なぜこのような状態なのか?
- 何に気づき何を学ばなければいけないのか?
- 自分で楽しんでやれることは?
- そのために誰かがお金を払ってくれることは?