起業倒産の90パーセントの失敗を未然に防ぎたいなら、最強の選択術
こんな風に思っていたら
- 自分でビジネスを始めてみたい
- アイデアを持っていて何をすればいいのか分からない
そんな風に思っていたら、この本「最強の選択術」が役に立ちます。
起業にはリスクがつきものです。
ですが、そのリスクを起業前に防げるとしたら?どうでしょうか。
著者は、たくさんの起業家を導いてきた実績の中で、ビジネスが失敗する理由の90パーセントは、「最初の選択」にいきつくと分析しています。
ですから、この本は、起業前の最も重要な決断で失敗しないための方法が書かれています。
その90パーセントを、この本で回避できると言う事です。
ポイント
著者のライアン・レヴェスク氏が、数千人の起業家たちを導き、10年かけて得たメソッドを書いた本になります。
実践もしていない評論家の書いた本ではありません。
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重要な質問で、選択を間違えない
まず始めに、この本の冒頭にて、
ビジネスを始める前に、自分に問いかけるべき最も重要な質問は何だろう?
って問いかけられます。
最も重要な質問と聞かれて、何を思い浮かべますでしょうか?
- ビジネスの経験?
- 知識?
- 何を売るのか、商品、サービス?
- 何をするのか?IT?製造?不動産?
そんな答えが返ってきそうですよね。
ですが、こうとも書かれています。
実際にどんな質問かが分かったら、あなたは驚くかもしれない。と
間違いなく失敗を引き起こすもの
企業にはリスクがつきものなのは、ご存じのことと思います。
そして、毎年、起業後約20パーセントは1年以内に挫折、50パーセントは5年以内に挫折しています。
これはアメリカでの統計ですが、日本でもさほど変わらないと思います。
その原因は、それぞれあるかと思いますが、そんな中でも間違いなく失敗を引き起こすものがある。と言っています。
ポイント
それが、間違った市場を選択すること
間違った市場を選択することは、すでに始まる前から、失敗することが決まっていると言っています。
この間違いが、冒頭の質問に行き着くわけです。
自分に問いかけるべき最も重要な質問
「何を」売ったり作ったりではなく、「誰に」と問いかけるべきだと。
ぴったりの秘密の市場を探る
一部抜粋
川にボートを浮かべるところを、想像すると分かりやすくて、流れのある川にボートを浮かべるのか、流れのほとんどない川に浮かべるのかで、全く違ってきますよね。
流れがなければ、ヘトヘトになるまで漕ぎ続けなければいけないし、流れが速すぎても、人気の川でも厳しい。
P6~P7に分かりやすく書いてあります。
もし、あなたがボートで漕ぎ出すのに、「ぴったり」の秘密の川を知っていたらどうだろう?
その誰にサービスを提供するのかが、本書のテーマになっています。
知らず知らずに失敗するために行動していた!?
成功する市場をどうやって選ぶか。
これは非常に悩みますよね。
起業しようと思ったら、自分の得意なもの、つくりたいもの、つくれるものを決めて、これを売ろうって思いますが、意外と誰に?なんて考えませんよね。
そんな間違った市場を選んで、知らず知らずに失敗するために行動していたなんて、もっと早く教えてくれとか、もっと早く知りたかったなんて思ってしまうと思います。
本書の知識を使って、失敗を回避できるとしたら、学んで損はないと思います。
確信を持てるように導くシステム
とにかくいろいろな分からない事や疑問が浮かぶと思います。
そんな時に、どう決断するのか、どこから手をつけたらいいのか、最も重要なことは何だろう、行き詰ったり、途方にくれたらどうすればいいのだろう。
それはもう数えきれないほどに、疑問が出てきます。
そんな質問に回答してきた著者が、本書を通して、適切な質問を投げかけながら、あなたが正しい答えを見つけた、という確信を持てるように導くシステムを紹介しています。
自分の考えたアイデアが、飛びつくべきものなのか、絶対に手を出してはいかないものなのかを明確に判断できるようになります。
しかも誰にでも、簡単にです。
いきずまったりしても、どうすればいいか分かり、考えすぎるタイプでも、一歩踏み出して成功が見込めるニッチ市場で、スタートを切る方法を見つけられるだろうとも言っています。
この本を使って、自分のアイデアにどれほどの需要があるのか予測したり、市場の規模や潜在力を推し量ったり、独自の観点を見つけたりする方法を学びたかったら、オススメです。
本書で著者と一緒に進めていくプロセスは、ブレインストーミングから始まり、テストして、選択する流れになっています。
完璧にやろうとすると、二の足踏みそうな気がして、1歩が出なかったりしてしまいがちですが、まずは気にせず、本書を手に取って、はじめてみて下さい。
完璧にやる必要はない。まずは取りかかることだ。
この世に、完璧なものなんてありませんし、途中でいくらでもやり直せます。
最初から考えが、うまくまとまらないかもしれません、ですがそんなことは当たり前なんです。
ですが、分からなかったこと、考えがおよばなかったことを本書で理解できるので、まずは試してみて下さい。
もし間違ったと思っても、その都度調整、テストしていけばいいだけのことです。
始めに思っていたところとは別な場所に行き着くこともあると思います。
それでも、進む道を微調整していった結果なので、本書で得る知識で始めから失敗するなんて愚策は、しなくて済むようになると思います。
ブレインストーミング
ビジネスモデルの青写真を作るってことから始まります。
ここで、家を建てるのと同じで、ビジネスの構造と特徴を明らかにしています。
と言っても何も難しいことは書かれていません。
この業界にはこんなデメリットがあるなど書かれていて、自分の見えていない部分もわかってリスクを回避できる内容は、知っておいて損はないです。
ブログにも使える
起業って言うと、何か難しそうな感じもしますが、ブログでフリーランスをしたい人にも、オススメな情報が載っています。
教育と専門知識の販売に関して、手っ取り早く成功する、起業家にとって確実な選択肢だとも書かれています。
コストもほとんどかからないビジネスモデルとして、電子書籍、ユーチューブ、音楽配信など。
eラーニングの売り上げは世界で2011年には356億ドル3兆5600億円、2015年で1652億ドル2022年にはさらに2750億ドルになると言われています。
専門知識って必要?
何か始めようとすると、専門知識が必要な気がしますし、自分にはないと思っている人がほとんどだと思います。
自分の中で蓄積された経験を、過小評価する傾向があるんですよね。
自分の知っていることなんて、たかが知れているとか、みんなそれくらい知っているとかですね。
そこが乗り越えないといけない部分だと著者は言っています。
自分だけがそう思っているだけで、知らない人って意外と多いことも分かると思います。
仕事の内容にしても、その業界に入ってみないと、分からなかったことが沢山あったはずです。
でも、その業界にいて慣れていくにつれ、みんな知っていることと勘違いしてしまう。
こんな現象が起きるんですよね。
本書に、専門家と呼ばれるためには、その分野で抜きん出た存在にならなくてはいけないと考えている多くの人に、その考え方は改めるべきだと言いたいと書かれています。
ポイント
基礎だけ理解したい人は、何百人もいると、専門知識までは要求していないのだと。
確かに自分自身の経験で考えてみても表面だけなぞれたら、それだけで良かったりしますよね。
全部深くまで知るには、時間が無さすぎるし、そこまでする価値があるとは思えないです。
好きなことなら別として。
世の中には無料の情報が溢れているけど、自分の独自性と個性を入れて、解決策を提供出来ればいいし、人が知りたがっていることを身につけると言う手もあります。
そして、理解できる形に噛み砕いて伝えるという能力だけでもやる意味はありますよね。
起業家の4つのタイプ
この本の面白いところは、ただ市場を見つけるだけではなく、自分にあった市場を見つけられるようになることです。
自分の性分に合わない決定ばかりをして苦戦したくなければ、あなたの強みや才能を考慮に入れるのは自分勝手なことではなく、分別のあることだ。
通常は、市場に合わせて自分を変えていったり、頑張ったりしますが、この本では、起業家を4つのタイプに分けて、アイデアを出すことも考えられています。
あなたの起業家としての強みに合致した完璧なニッチ市場を選択し、心底から求めている金銭的利益が得られる製品をつくり出してもらいたい。
自分の考えたアイデアが、飛びつくべきものなのか、絶対に手を出してはいかないものなのかを明確に判断できるようにしたいなら、「最強の選択術」おすすめです。