著者:マイケル・マスターソン 239ページ ダイレクト出版
起業の超プロが実践する絶対に失敗しないための10の技術
こんな風に思っていたら
- ビジネスを立ち上げようと思っているけど、なかなか踏み出せない。
- ビジネスアイデアはあるけど、時間も資金もないから諦めている。
- 副収入が欲しいと考えている。
起業したいと思っていても、なかなか勇気が出ませんよね。
失敗したらどうしようとか、全財産を失ったあげく負債をかかえたらどうしようと考え、1歩が踏み切れない。
そんな起業するにあたって、不安を抱える人たちを対象に、どうやったらそんな不安を消して起業できるのかを、解説した本になります。
自分のビジネスアイデアに自信があっても、現在の仕事を辞めて将来を危険にさらすほどの度胸がない人たちのため。
起業を躊躇させている不安や疑問点をいかにして打ち消すか、その方法を具体的に説明してくれ、実行可能な優れたビジネスアイデアをまだ持っていない場合でも、それを見つけ出す方法も書かれています。
起業に踏み切る勇気はいりません
スタートアップ企業の大半は、ほんのわずかな過ちで失敗に追い込まれ、ほとんどの人が、誤った理由からビジネスに手を出しています。
そういった誤った方法で事業を発展させようとする間違いを本書で防いでください。
わざわざ、無謀な勇気を持つ必要もなく、いばらの道を突き進む、愚かなことだけはやめて、まずはリスクを背負わない方法を学び、無謀な勇気は捨てましょう。
成功する起業家のイメージは間違い
大部分の人は起業に関する知識を持たないし、起業を志す者は恐怖におののき自分には無理ではないかと悩んでいます。
なぜなら、成功した企業家は無謀でリスクに大胆に挑み、勝ち目のない持ち札ばかりであっても、臆せず全財産をかけると言うイメージを持っていたりします。
ですがそれは真実ではありません。
ポイント
成功に不可欠なのは賢いリスクマネジメントであり、闇雲にリスクに手を出すことではありません。
さらに成功に必要な要素は、ビックアイデア、先見性を持ったビジョン、モチベーションなどではないということが本書を通して分かります。
本書「臆病者のための科学的起業法」を読めば、驚異的な成功を収めた起業家と言うものは、極めて慎重な方法で、石橋を叩きつつ、徐々に頂点へと上り詰めていっていることが分かると思います。
起業をギャンブルにしようとしていませんか?
仕事を続けながら新ビジネスを作り出すには
不安を抱える起業家とは?
不安を抱える起業家は、本業をキープしつつ、夜や週末を利用して憧れの仕事を手がける人を指します。
自分の事業をスタートさせるために進んで行動に出るが、仕事を辞めて収入源を断つような真似はしません。
本業をキープしつつサイドビジネスをこなすために必要なこととは?
自己管理力、信念、誠実さ、ハードワーク、そして理解ある家族。
決して楽なことでは無いけれど、計画を立てそれに従ってコツコツと取り組めばきっとできます。
サイドビジネスを成功させるために必要なこととは?
自分がよく知っている関係したビジネスを始めること。
その分野について時間を惜しまず徹底的に勉強すること。
基本的なビジネススキルの、マーケティング、売り込み術、交渉術も磨かなくてはいけません。
注意すべき典型的な過ちとは?
- これまでにない新製品を市場に投入しようと目論む。
- 既に十分な需要が見込まれる製品や改善版から手がけない。
- さほど重要でないことにこだわる。
そうやって、貴重な時間や努力、お金を無駄にする起業初心者がいます。
初めてのビジネスは、用意!発射!狙え!
起業家はまず何よりも先に、どうやったら収益が上がるのかを理解しなくてはいけません。
投資を最小限に抑え、知識習得には適度な時間を注ぎ込み、出来る限り早く行動を起こすことが大事です。
どの程度のリスクを受け入れるべきか
起業家として成功するには、どの程度のリスクを受け入れるべきだと思いますか?
著者は、ゼロだと答えたいと言っています。
不安だと感じる行動を一切起こさずに、いかにして収益率の高い優れたビジネスを築きあげるかが、臆病者の起業術になります。
ですから、蓄えに手をつける必要もなく今の仕事を辞める必要もありません。
慎重さがあるからこそ、成功の確率がアップするということです。
- 立ち上げたビジネスが採算が取れるようになるまでは仕事をやめようなどと思ってはいけません。
- 儲かると確信できるまでビジネスを始めてはいけません。
臆病な起業家こそが、賢い起業家
ポイント
大きなリスクを恐れない自信と、熱意が起業成功の秘訣ではない。
必要なのは、適度な緊張と安定した職業、ビジネスを軌道に乗せるための段階を踏んだ計画です。
不安や緊張を感じていれば、成功の見込みが立つ前に、有り金すべてを注ぎ込んだりしないし、安定した職業についていれば、ビジネスモデルを試しているあいだにも食うに困ることはありません。
それくらい慎重に起業をするのか、無謀な勇気でギャンブルという名の起業にするのか。
前者であれば、臆病者のための科学的起業法が、あなたのリスクを抑えて何が必要かを教えてくれます。
起業後の想定規模
起業自体は簡単ですが、問題は起業したあとになります。
ビジネス成長において最も困難な最初の2段階、0から1億円規模、そして1億円から10億円規模までの企業段階を中心に解説されています。
目次
FOREWORD 起業家に一撃を与える1冊
INTRODUCTION 成功した起業家 その真の姿
PART1 夢を現実にする
Chapter1 起業家はリスクを恐れない?
Chapter2 最も重要な問いかけ
Chapter3 頭からビジネスに突っ込むな
PART2 行動に移す
Chapter4 恐怖心を乗り越える
Chapter5 人材が魔法を呼ぶ
Chapter6 パワフルな人脈づくり
PART3 最適販売戦略
Chapter7 マーケティングの達人になる
PART4 マネジメント
Chapter8 成長への舵取り
Chapter9 リーダーを有能たらしめるもの
Chapter10 ビジネスを組み立てる
APPENDIX 成功する起業家の条件
あなたのリスクに対する恐怖心と、安定を求める本能は必ず有利に働きます。
ですが、恐怖に駆られて行動を起こせなくなっているのであれば、そんな憶病者こそ、起業にむいているということを知ってみて下さい。
本書は、起業するにあたって不安を抱える人たちを対象に書かれています。
リスクをゼロにして起業して終わりではなく、そこから始まりです。
起業してからどんなスキルが必要か知っておくためにも、ビジネスの組み立て方を学ぶにもおすすめです。
追記
分かりやすくて非常に読みやすいです。
59ページに書かれている、やってはいけない起業、トップ5に自分が当てはまらないか、確認してみて下さいね。