著者:畠山大樹 144ページ 飛鳥新社
生き残りたければ片付けろ!
こんな風に思っていたら
- いくら片づけても、また散らかってしまって、整理整頓のやり方が分からない
- 掃除はどうすれば、習慣にできるだろう
- リビングが片づくことがなくてうんざりしている
捨てる技術から、収納・整理整頓、清掃、部屋の維持、そして災害にそなえた片づけ方まで、この1冊に網羅されています。
自衛隊式?
キレイな部屋に住むための掃除や片付け方に、自衛隊式って何が違うの?って思いますよね。
私も自衛隊式って一体…って感じで読んだ本ですが、なるほどと思わせる内容でした。
自衛隊は、常に有事にそなえて、すぐに動けるように日頃から準備されていますよね。
ですから、周囲を常に清潔にし、整理整頓しておく事は、生き残りに直結すると言うことです。
こんな自衛隊いやだ…
有事の際に必要なものを、瞬時に取り出せなかったら?
いざ使おうとしたときに、使えなかったら?
あれはどこにやったけ?とか、モノが散らばっていて、行動に支障がでていたり、いざ使おうとしてもメンテナンス不足で使えない。
備品をなくしたり、痕跡を残したりして、敵に居場所が特定される。
こんな状態でいいわけがありません。
何のためにそのモノがあるのかの、意味もなさなくなってしまいます。
ですから、整理整頓や掃除、手入れが大事で、片付けや整理整頓を徹底的に叩き込まれると言う事ですね。
自衛隊式って言われる理由も分かります。
実はミニマリスト
自衛官ひとりに与えられるスペースは、ロッカーひとつと2段ベッド下の収納ケースのみなので、必要最低限のものだけになるそうです。
有事の際や命がかかっている職業なので、ここまで徹底した片付けや整理整頓を、活かせる職業はないということですね。
片づけとかに、命がかかっていると考えると、真剣にやらざる負えないです。
しかも「台風」という訓練があるらしく、教官に自分のロッカー等を荒らされ、何か持ち去られるそうです。
そして何がなくなっているのかを報告するそうですが、一般企業でやったら、セクハラ、パワハラ、何言われるか分かったもんじゃないですね。
でも、これって無くなった物が分からないようであれば、それはいらないモノってことでもありますよね。
無くなっても気づかないなら、あることに気づいていないなら、持っていないのと同じですからね。
立場が変われば意味も変わる
片付けや整理整頓、掃除を、生き残るためという考え方でしたことがないので、面白いです。
ひとことに片付けや整理整頓、掃除といっても、立場が変われば、全く違うものになるのだと学べます。
そういった意味で考えると、片付いた部屋に住んでいる人は、無駄なく考えられ動ける、パフォーマンスの高い人だと言うことです。
本書では、やり方や手順もですが、それらを習慣化する方法が学べるようになっています。
大きな災害にも活かせる自衛隊式片づけ術
例えば地震や火事、台風や豪雨が起きてパニックになっている時に、必需品をすぐに持ち出せるのかどうか。
そういった備えも兼ねた片づけ術なので、サバイバル精神も養えるようになるでしょう。
サバイバル精神とは、いざというときに生き残るための、肉体的、精神的な備えのことです。
掃除・片づけは究極的にはサバイバルを目的として行うものです。
そういった意味でも、掃除は身体を習慣的に動かすので、ダイエットだけでなく、いざというときに機能的に動かせる、身体づくりにも役立つと、著者はいいます。
まさに元自衛官的な考え方ですね。
それに家の中にモノが溢れていると、必要なモノを有効に使うこともできないですからね。
災害時にも対応できるような非常食の管理や家具の配置、常備しておくもの、持ち出すモノなど徹底した内容も必読です。
思いつかないモノもあるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
備えておくだけで、安心感はありますよね。
何か起こっても大丈夫という安心感は日常であっても困らないものです。
部屋にあるモノたちは、家賃を払っていますか?
部屋のスペースには、コストがかかっていますよね。
不要なモノが家の中にあるのは、他人を何日も泊めているのと同じことなんだと著者はいいます。
airbnbの民泊みたいな感じだと思えばいいですね。
人を泊めて場所代としてお金を貰うのに、モノに対してはどうでしょう。
自分で買ったものとはいえ、あなたの生活スペースを奪っているにもかかわらず、何もあなたにたいして生み出していません。
そうやって考えると、不要なモノって捨てやすくなりません?
ポイント
あなたのスペースをモノが奪っていることに気づく。
しかもモノには、さらに管理するコストもかかります。
掃除を特別なことにしない考え方
キレイになった部屋を、現状維持しようと心がけるだけで、掃除という特別なことをしないといけないなんて思う事はなくなりますよ、ということも書かれています。
人は現状維持が得意ですからね。
掃除をしないと!ではなく、このキレイな状態を保とうと思っていれば、汚れたらすぐ拭くとか、ゴミをすぐ捨てるとか、自然にやってしまうように習慣にするということですね。
掃除をしないと!みたいに、物事が大きくなる前に、小さいうちに処理してしまえば楽ですし、キレイの現状維持が容易にできるようになります。
ちょっとしたことを、サッと終わらせておけば、汚くなっていく部屋にうんざりしなくてすみますし、大がかりに掃除する必要もないということです。
こまめにしていれば、そんな汚れることもないので、わずかな時間で済みます。
わざわざ意気込んでやる必要なんてないのです。
感度が悪くなっていませんか?
片付いていない部屋にいると、それに慣れてきて汚さへの感度が悪くなるのは避けたいですね。
部屋の写真を撮って、客観的に見るって言うことも、オススメされています。
汚さに慣れて感度が悪くなっていることを認識できるので、いい方法ですよね。
なんのためにキレイにするのか
キレイを維持するためには、メリットを知っておくといいかもですね。
なぜキレイにしたいのだろう?
キレイな部屋だと、どんないいことがあるのだろう?
本書では、忙しすぎて片付けや掃除ができない時には、どうすればいいか?
などの答えも書かれています。
写真も多く分かりやすいので、あなたの部屋をキレイにして、災害対策もしたいならオススメです↓