タイトルで、「プロテインを飲むと太る」と断言しましたけど、絶対に太るわけではありません。
プロテインは、たんぱく質です。
たんぱく質にも、エネルギー(カロリー)があるので、飲んだり食べたりすれば、もちろん太る要素を持っているということです。
たんぱく質は、筋肉をつくるというイメージがあるので、太りにくいと思っているかもしれませんが、そんなことはないということを、詳しく解説していますので、気になる方は読み進めてみて下さい。
炭水化物より、たんぱく質の方が痩せやすいは間違い
炭水化物は太りやすく、たんぱく質は太らない、または太りにくいといったイメージがありませんか?
ですから、炭水化物を減らして、たんぱく質を多くとるといいみたいな風潮ですよね。
そんな風に、1度は誰かに聞いたこともあるかと思います。
ですが、それは間違いです。
太る、太らないに関しては、どちらが良い悪いはありません。
なぜなら、太るか太らないかは、消費カロリーを超えた、食物に含まれるエネルギー(カロリー)の、過剰摂取によって決まるからです。
ココがポイント
炭水化物や、たんぱく質など、エネルギー(カロリー)の素になっている成分が何であれ、消費カロリーを超えれば、脂肪細胞として蓄積されます。
ですから、プロテインを飲むと太ります!というのは、厳密にいいますと、プロテイン(たんぱく質)にもエネルギー(カロリー)があるのですから、消費カロリー以上に摂ってしまえば、太るということです。
この体重増減の平衡方程式に当てはめる栄養素は、どの栄養素のカロリーかは関係ありません。
体脂肪の変化=「摂取する食物のカロリー」ー「放出するカロリー」
炭水化物は太りやすいは間違い!?
炭水化物は太りやすいので、食物繊維を摂ろうなんて聞いたことがありませんか?
ですがそれも、おかしな話なのです。
なぜなら食物繊維は、炭水化物だからです。
え?どういうこと!?って思ってしまうかもしれませんが、炭水化物は、糖質と食物繊維をまとめて炭水化物としているということです。
炭水化物=糖質、食物繊維
エネルギー(カロリー)があるのは、糖質の方だけなので、炭水化物が太りやすいということではありません。
糖質でしたら太れるのですが、食物繊維はエネルギーになりませんので、炭水化物が太りやすいというのは間違いです。
ですから、炭水化物を一括りに、ダイエットの敵とするのは間違いというですね。
それに糖質が、ダイエットに絶対悪いと言うわけでもありません。
糖質抜いたら、食べる楽しみがなくなってしまい、ストレスが溜まりそうな感じがしますよね。
ですから、あくまでもバランスが重要なのですから、糖質のエネルギー(カロリー)を、消費カロリーを上回るくらい過剰に摂取してしまうことが、ダイエットにとっては悪いと言うことです。
糖質を悪者に仕立て上げなくても、ダイエットは十分可能です。
ただ摂り過ぎると、太ることができますよというだけの話しなのですから。
それに、糖質を極端に減らしたからといって、太らないかといえば、そんなことはありません。
他の栄養素で、カロリーを摂取してしまえば同じことです。
すべては何の栄養素かではなく、エネルギーの摂取と消費の関係次第。
脂肪細胞として体に蓄えられやすい栄養素
たんぱく質より、炭水化物の糖質の方が脂肪になりやすいのでは?
という疑問もあるかもしれません。
脂肪細胞として蓄えられるのは、たんぱく質や脂肪、炭水化物、何が由来のエネルギーかの違いはほとんどありません。
ですから、プロテイン(たんぱく質)を主に摂取していたとしても、消費カロリーが摂取カロリーよりも低ければ、あまった分のエネルギーは脂肪細胞として蓄えられてしまいます。
ココがポイント
炭水化物を多くとろうが、たんぱく質を多くとろうが関係ありません。
例えば、炭水化物100kcal+たんぱく質50kcalまたは、炭水化物50kcal+たんぱく質100kcalを摂取したとします。
どちらも同じ150kcalですが、消費カロリーが100kcalであれば、50kcalの消費されなかった分が、脂肪細胞として蓄えられるということです。
それが過剰に蓄えられると、見た目てきに太るということになります。
カロリー総量の内で、どちらの栄養素が多いか少ないかは、関係ないということです。
ですから、カロリーを毎日チェックしておけば、どれくらいのカロリーまでなら、自分は痩せられるのかが分かるようになります。
炭水化物の方がカロリー高いと思っていたら大間違い
「たんぱく質、脂質、炭水化物」の三大栄養素には、エネルギー(熱量)があり、それらを摂取することで、体のエネルギーとして使っています。
そのエネルギー量は、カロリーという単位で、表示されていることはご存じかと思います。
カロリー(kcal)とは、エネルギーの単位。
そして、それぞれの栄養素は、ウィルバー・アトウォーターって人が考案した、カロリーメイターを元にして、カロリーを算出できるようになっています。
そのアトウォーターのエネルギー換算係数では、下記のようになっているんです。
g/kcal
→ たんぱく質 1g=4kcal
→ 脂質 1g=9kcal
→ 炭水化物 1g=4kcal
この数字をみて、意外じゃありませんでしたか?
脂質の多いものほど、エネルギー(カロリー)が高いというのは、想像に難くないと思います。
ですが、イメージとしては、炭水化物の方がカロリー高くて、たんぱく質の方が低いと思っていたと思います。
なぜなら、炭水化物はダイエットの天敵ぐらいに思われている節が強いので。
実はどちらも、同じエネルギー量で、たんぱく質も、炭水化物も変わらなかったということです。
これを知っているだけでも、炭水化物をたんぱく質に置き換えたからといって、同じ量を食べてしまうと意味がないということが分かりますよね。
たんぱく質も、炭水化物も同じ熱量(カロリー)
ですから単純に、炭水化物をたんぱく質に、変えればいいなんてことではないということです。
どちらの栄養素だろうが、同じ量を摂取し、なおかつ消費エネルギーが下回れば、あまったカロリーは脂肪細胞として蓄えられ、太っていくことになります。
プロテイン(たんぱく質)だから、お腹の脂肪細胞には、ならないなんてことはありません。
ですから、プロテイン(たんぱく質)であっても、取り過ぎれば太るということを知っておくだけでも、ダイエットがしやすくなると思いますよ。