苫米地博士の「知の教室」~本当の知性とは難しいことをわかりやすく説明することです! (カーネギーメロン大学院&イエール大学院式)
著者:苫米地 英人 213ページ サイゾー
本当の知性とは難しいことをわかりやすく説明する
こんな風に思っていたら
- 何かを学ぶことは難しいと思っている
- 怒りのコントロールをする方法が知りたい
- だまされないようになりたい
こういった身近な問題を、楽しくいつの間にか、学べていることに気付くのが本書の面白いところです。
知識ってこういうことをいうのかと、それを知れるだけでも楽しめる内容になっているのと、身近でなんとなく分かっているような分からないようなって言葉の意味を、バチっと分かりやすく教えてくれます。
著者はただ、さまざまなことを知っているだけではなくて、話し自体がとても面白いです。
読み終わった後に、凄いなって、何者!?って思ってしまう本ですね。
それに、分かりやすいがゆえに得られるものも大きいと思います。
興味のなかったことでも引き込まれて、ついつい読んでしまうんですよね。
読み飛ばすのが、もったいない感じです。
著者がよく分からない
それに苫米地英人博士の経歴って、よく分からないことになっています。
貧弱な言葉の表現ですけど、ぶわーって感じですよ、ぶわーって。
凄すぎてよく分かりません。
認知科学者であり、計算機科学者であり……ぶわっときて、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士とか、え?騎士?みたいな。
そんな著者の語る内容は、知の楽しみがたっぷり詰まっているというのは本当ですね。
本書は、次代のリーダーを育てるというコンセプトで活動しているCLUB TOMABECHIという、会員制ウェブサイトの中のコンテンツの1つ「教えて!苫米地先生」の内容が書かれているみたいですが、中身が濃い。
オンラインサロンみたいな感じなんでしょうけど、ここまで濃い内容のサロンってあるのだろうかって思ってしまいます。
対談形式で書かれていて、質問に著者が答えていくのですが、これが分かりやすく伝えるってことなんですねって分かる内容でもあります。
社会に出ると、分かりやすく伝えるってスキルは必須ですからね。
ビジネスをすると、これ出来ないと話にならないんですよね。
4次元ってなんですか?
って聞かれたら、ドラエモンのポケットが頭をよぎりますが、3次元は分かりやすいですよね。
それに時間軸が入るっていうのは、知ってはいるのですが、知っているだけで理解はしてないんですよね。
理解しずらいことって、結構、知った気になって流してしまいますから、聞かれても答えられない。
でも、本書を読めばすぐ理解できますよ。
4次元は待ち合わせで解決
聞かれることはないだろうけど、聞かれた時に答えられるくらいになると思います。
「待ち合わせで考えれば、すぐに分かるよ」って帯に書かれていますけど、その通りです。
4次元に関しては、誰かと待ちわせしたことがある人なら確実に理解できます。
ここまで、説明してくれると、知っているだけで理解していないなんてことには、ならなかっただろうなって思います。
時間は物理的に目に見えないから、物理空間にはないって思ってしまいますけど、実際はあるってこともわかりますよ。
それに、時間と空間は同じもので、それを時空連続体というみたいです。
試しに「時空連続体」をググってみましたが、何をいっているのか分かりません。
この本「苫米地博士の「知の教室」」見た方が早いし理解できます。
瞑想のイメージが崩れる
瞑想って、たくさんの本の中でもオススメされているし、よく見かけるので、結構やっている人が多く、いいイメージがありますよね。
ですが著者の解説では、瞑想は、必要なくて時間の無駄だといいます。
瞑想は、宗教行為そのもので、宗教をやっていない人が、なぜにするの?ってことみたいです。
瞑想すると、リラックス効果があるとか、頭が良くなるや、集中力がますなど聞きますけど、それならサプリでもいいんじゃない?って書かれているんですよね。
どういうことかといいますと、ただ自分だけが満たされる、気持ちいいってだけの煩悩を満たす行為で、瞑想する必要はないってことです。
瞑想はただの煩悩みたいですね。
瞑想している時間があったら、社会に役に立つことをやったら?っていわれています。
瞑想は、問題解決の手段では無いので、悩みも消えない。
悩みを消すためにやるなら、やけ酒と同じなんだそうです。
瞑想している間は、ただ忘れているだけで、酒飲んでいる間は忘れられるっていうのと同じことなんですって。
問題を解決するのではなく、ただ認識しないようにしているだけだったんですねってことも、よく理解できるようになります。
怒りのコントロール
怒りの感情ってやっかいですよね。
誰しも思いだすだけでも、イライラしてしまうこととかあると思いますが、どうやってコントロールすればいいんだろうって、ずっと思っていました。
どうしてこんなに怒ってしまうんだろうとか、どうしてこう何度も思いだして嫌な気持ちになってしまうんだろうって悩んでいましたが、なぜかそこは本で解決しようと考えていなかったのが不思議なんですけど、たまたま読んだこの本で解決策に出合いました。
意味を勘違いしていた
怒ることは、いいか悪いかではなく、怒りたければ怒っていいのに、みんな変に我慢したりして、ヘタな感情の爆発のさせ方しているというのです。
感情をコントロールするって意味を勘違いしているんです。
そして、感情の出し方を間違っていたんですね。
しかも怒ったあとの〇〇は、全然アリだそうです。
〇〇が知りたいなら苫米地博士の「知の教室」
一番いいのは感情的にならない人間になること
そんなことできるわけがないと思いますよね。
これが一番難しいと。
実は感情に対処しようと考えるからいけなかったんです。
感情は自分で選んで、娯楽として楽しむってことが大事だったんです。
え?どういうこと?って思いますが、感情的にならないようにする方法も、非常に分かりやすいですよ。
怒りのコントロールで悩んでいる人は、読んでみた方がいいと思います。
怒りのコントロールって、こうやってすればいいんだ、がよく分かります。
〇〇ドラマが、今の日本人の感情を出す原因だとかいう余談も面白いです。
職人って実はムダ!?
特にビジネスをしている人は、職人について語られている部分は、特に面白いと思いますよ。
日本人って、基本ムダにやりすぎてるんだなって、よく分かります。
著者がいうには、職人は、高スペックを維持するために、時間や技術の無駄遣いをしているそうです。
職人と聞くと、仕事を極めた仕事バカ(いい意味で)といいますか、情熱の塊みたいなイメージですけど、本書を読むと、別の側面から物事を見ることが出来るようになります。
その他にも
時間は、過去から未来に流れているって解釈は間違いで、時間は未来から過去へと流れているなんて聞いたら、知りたくなってしまいますよね。
それに実は、幸せはどうでもいいものだったとか、洗脳についてや、洗脳のテクニックについても内容が面白いです。
全体的に、学べることが多いのですが、学ぶってこんなに楽しいことなんだなって、きっとなると思いますよ。
学ぶぞ!って感じではなく、普通の会話からそうなんだぁって感じで、いつの間にか頭に入ってきていて、学べてるって感じですね。
会話は普通なんですが、ただ話している内容が、普通じゃないだけで。
それを普通なことのように思わせてくれるから分かりやすいんですよね、きっと。
知の教室おすすめです。