著者:マイケル・ポート 406ページ ダイレクト出版
一生、お客に困らない!日本人の知らなかったフリーエージェント起業術
こんな風に思っていたら
- 独立したいけど、何をしていいのか分からない。
- 多くの顧客を得るにはどうすればいいのか分からない。
- 望む額の収入を得たい。
本書は、アドバイスが的確で、順番にこうしていきましょうと段階を踏んで説明していく構成になっていますので、読み飛ばさずに最初から順番に読むことをおすすめします。
本書が気になったあなたは、きっと起業に関して興味をもっているか、もしくはいいアイデアや、いい商品がすでにあり、すぐにでも会社をやめて起業したいと思っているかもしれませんね。
でも計画もなしに会社を辞め、起業すれば素晴らしいアイデアだから、顧客の方からやってくると思っていませんか?
黙っていても商品やサービスを気に入ってくれて、買ってくれると。
ですがそれは、リスクに勢いよく飛び込んでいくようなものです。
なぜなら、いいものやサービスをつくることが得意な人は、だいたい売る方法を考えていません。
いいものがあれば、自然と売れると思いがちなんです。
ですから、なおさらそういった自信あるものやアイデアがあるのであれば、販売するための戦略を知っておいた方がいいです。
必要な、戦略、テクニック、ヒント
本書で語られる「予約でいっぱいにしよう」と言うシステムは、実践的な原則と精神的な原則の両方で裏ずけられています。
- より多くの顧客を引き付け、確保するために何をすればいいのか分かっていない。
- すべきことは分かっているけど、それを実行していない。
そうした問題の両方を解決する手助けをするために作られています。
本書「日本人の知らなかったフリーエージェント起業術」には、対応できないほどたくさんの顧客から予約を受けるために必要な、戦略、テクニック、ヒントが書かれています。
しかも的確に。
そのすべてを学んだあなたは、学びもしないたくさんの人達の何倍も優位に立てるでしょう。
予約でいっぱいにしようシステム
4つの要素で構成されています。
- あなたの基盤
- 信用と信頼の構築
- 簡潔な営業・完璧な価格設定
- セルフ・プロモーション戦略
まずは基盤をしっかり打ち立てることから始まります。
基盤があってこそ、信用と信頼を構築するための戦略を定め、実行する準備ができます。
望むだけの多くの顧客に、サービスを提供するまでの道筋を歩き終えるための、必要な行動を段階を踏んで、最後まで経験してもらう。
本書の読み方は読み飛ばして読んだり、終わっていないのに先に進んではいけない。
なくてはならない要素をしっかり確立することを、システムに従って明らかになっていくのを確認してほしい。
あなたの基盤
- 理想的な顧客を選び、自分に意欲と活力を与えてくれる人々とだけ仕事ができるようにする。
- あなたが売るものを人々が買う理由を理解する。
- 独自のブランドを構築し、記憶に残るユニークな存在になる。
- ややこしい、あるいは面白みがないと思わせずに、あなたの仕事について話す。
基盤作りの第一歩は、顧客選び
基盤を築く最初のステップは理想とする顧客、すなわちあなたが最高の仕事をする個人または企業、活力と意欲を与えてくれる人または環境を選ぶ事になります。
- 大好きな顧客と仕事をするときは、心から仕事を楽しめる。
- 顧客選びは友人を選ぶのと同じ位、慎重にする。
自分にとって理想的な顧客のためだけに仕事をするために選ぶのです。
すべての顧客ではなく価値のない顧客は捨てる
価値のない顧客とは、関わるのが恐ろしい、あなたの生気を奪う、涙が出るほど退屈な、あなたをイライラさせるそんな人たちのことです。
考えても見て下さい、我慢しながら、不快で耐え難い時間を過ごしつつ仕事をするのか、安らぎと落ち着きを感じながら仕事をするのか。
どちらの方が、いいサービスを提供できるのかを。
あなたにとって価値のない顧客が悪いわけではなく、ただあなたにふさわしくないってだけなので、他の誰かにとっては理想的な顧客かもしれません。
すべてのサービスをあなたが提供しているわけではありませんので、顧客を選ぶことを気にすることはないのです。
それに、全ての人を喜ばそうとすれば、元も子もなくなってしまうかもしれません。
あなたの商品やサービスで、顧客に満足してもらいながら、あなたも元気をもらい顧客との結びつきが深まる、そのような仕事をすればサービスの質も上がっていきます。
そして顧客を選ぶ事は、ターゲット市場を明確にすることにつながっていきます。
なぜ、あなたから買うのか?
ターゲット市場とは、あなたがサービスに最も情熱を注ぐことのできる人たちのグループです。
マーケティング及び営業とは、人を丸め込んだり、強要したり、言いなりにさせてサービスを買わせようとすることではない。
サービスを提供するよう運命づけられている相手、あなたのサービスをすでに必要とし、探し求めている人の前に行き、サービスを提供することである。
そういった人たちを、どこで見つけたら良いかを知る必要があるので、ターゲット市場を明らかにすることが不可欠なステップです。
すべての人に何でもできる存在になりたいと思っても、それは不可能なことです。
あなたのサービスを最も必要とし、あなたが提供しなければならないサービスから、最大の利益を得られる顧客のためにだけ、力を貸せるように市場を限定すれば、顧客に対してより優れたサービスを行い、より多くの時間、エネルギーそして専門知識を提供することができます。
あなたは顧客から、あなたなら自分の問題を解決してくれると考えてもらえるようにすることである。
あなたにふさわしいターゲット市場を見つけて、その過程を楽しんでみて下さいね。
顧客が得られる最大の結果を決定する
52ページ
あなたは、自分のアイデアがどんなにすばらしいかを考えているかもしれませんが、ビジネスは顧客が中心です。
あなたの提供するもので、顧客が得られる一番の結果は何かを十分に吟味してください。
顧客が何を得られるかです。あなたの製品が素晴らしいかどうかではありません。
ポイント
あなたの提供する製品、サービスには、大きな約束が1つなければいけません。
目次
PART1 あなたの基盤
CHAPTER1 入場制限ポリシー
CHAPTER2 なぜ、あなたから買うのか
CHAPTER3 パーソナル・ブランドの構築
CHAPTER4 対話─仕事内容の伝え方
PART2 信用と信頼の構築
CHAPTER5 自分を何者と位置付けるか
CHAPTER6 営業サイクル
CHAPTER7 情報としての製品の力
PART3 簡潔な営業・完璧な価格設定
CHAPTER8 完璧な価格設定
CHAPTER9 簡潔なる営業
PART4 セルフ・プロモーション戦略
CHAPTER10 ネットワーキング戦略
CHAPTER11 ダイレクト・アウトリーチ戦略
CHAPTER12 系統的な紹介戦略
CHAPTER13 連絡を取り続ける戦略
CHAPTER14 スピーチ戦略
CHAPTER15 ライティング戦略
CHAPTER16 ウェブ戦略
対話、仕事内容の伝え方
誰もがセールストークを聞くのもするのも嫌だとしたら、未だにそのやり方が教えられているのは一体どういうわけなのか。
対話を構成する5つのパートでは、難解だとか面白みがないと相手に思わせることなく、仕事の内容を説明するのに、有益なおおまかな内容を学ぶことができます。
この概要、つまり枠組みを使えば、他の人と有意義な会話ができるるようになることができるのです。
情報としての製品の力
その他にも、あなたのサービスをパッケージ化する方法や製品を作るための5つのステップなど、とにかく、あなたのビジネスを優位にしてくれることが学べます。
まとめ
ビジネスの失敗は、やるべきことをやっていないことが原因になっています。
どうすればいいのか分からない、やることは分かっていても、そのやり方が分からないなどあると思います。
本書は、そんな悩みを解決してくれる内容になっていると思います。
うまく行っていなかったり迷ったら、何かしていないことがないか確認してみて下さい。
各ステップに練習問題が準備されているので、自分の中の気づきも生まれやすいと思います。
一部抜粋してほんのさわりの部分を大まかな流れとして書きましたが、400ページもある内容になっていますので、より詳しくビジネスについて学びたいなら↓