集中力、モチベーション、生産性を高める最新科学
こんな風に思っていたら
- 長時間働き、いつも焦りを感じている
- 成果をだすためには、もっと働かないといけないと思っている
- 睡眠時間がもったいないと感じている
そんな風に感じていたら、今までの考え方では、あなたの能力は発揮できません。
本書を読むことで、あなたの優れた能力を発揮させて、持続できるパフォーマンスを手に入れることができます。
それによって、生産性や、効率性が圧倒的によくなり、無駄にしていた時間を減らせ、良い結果を生み出せるようになると思います。
働きすぎていると、なぜ売上が伸びないのか?
今の職場は、もっと多く、もっと大きく、もっと速くを求められていますよね。
そんな環境で、もっと多くのことを成し遂げようと思うと、どうしても休みをとらずに働き続けることが大事だと思ってしまいます。
でもそれが間違った考えだと著者は言います。
その間違った考えのせいで、本当はもっとできるのに、実力をフルに発揮出来ていないと言うことです。
ただ働きすぎてしまっているだけで、何も成果が上がらなくなってしまい、体をこわしたあげくに何も得るものがないなんて、嫌じゃないですか。
もしそのまま働き続けたら、10年後にそれらのコストはどれくらい積み重なっているのか。
今の状態では、あなたからあらゆるものを奪っていくのは確実です。
忙しい時だからこそ、「休む」技術が必要です。
なぜ休むことで、うまくいくようになるのか、その技術を科学的に解説しています。
優れた能力を発揮させて、持続できるパフォマンスを手に入れる情報を、まずは学んでみることをおすすめします。
知らずに動き回って、疲弊していく人生と、楽しく豊かにすごし、なおかつ成果をあげて成長できる人生と、どちらがいいのか考えてみるといいかもですね。
後者なら、技術を学んで動いた方が、あとで後悔をするなんてことを、防ぐことができると思いますよ。
社長向けの本?
忙しい社長のための休む技術は、社長のために書かれている本ではありません。
個人レベルで活用できる本になっています。
なぜ社長と言っているのかと言いますと、企業や組織レベルでみんなのパフォーマンスを改善していきましょうってことです。
それにパフォーマンスを上げる働き方なので、会社でどう過ごすかが大事になります。
社長こそ考え方を変えないと、企業での体制はなかなか変わりにくいって言う事もありますからね。
この書籍は、エネルギーをすり減らしているすべての人に向けています。
ですから個人で学んでも十分活用できる内容になっています。
これで、がむしゃらに働くだけのやり方は、卒業ですね。
自分に問いかけてみて
あなたの今の人生は、あなたが払っている犠牲に見合うものですか?
もし違うなら、まずは世界中の革新的な企業で働く人たちの、エネルギー再生で結果を出してきた科学を学んでみて下さい。
著者の会社では、リッツカールトン、アップル、ソニー、グーグルなどの企業に協力してきた体系的アプローチを紹介しています。
優れた実績を築き、それを持続するためには何が必要なのか?
本書の内容を少し抜粋すると↓
可能性を引き出して卓越した能力を発揮するには、4つの主なエネルギー源を意識して管理することだと言います。
4つの主なエネルギー源
身体、情動、頭脳、精神。
たいていの人は、このどれについても意識的に訓練することはほとんどないと。
確かに学ぶのは働く内容、ノウハウなんかのことばかりで、身体的なことはあまり学んだりはしないですよね。
そして、重要なのは時間ではなく、仕事に注ぐエネルギーの量と質の方だと著者は言います。
だらだらと疲れた低パーフォマンスで、長時間働いても意味がないどころか、からだを悪くすることは分かっているんですけどねって人、たくさんいると思います。
著者は指摘しています、休むって聞くと、怠け者の行動だとプログラムされていると。
何もしない時間は、無駄な時間だと信じているんです。
それ自体が古い考えで、まちがっているのに。
そして、定期的に休憩をとると、生産性が上がることも、本当は分かっているはずなんですよね。
でも生産性が下がっているのは、休憩や睡眠をとることよりも、自分の頑張りが足りないとか、もっとやれることがあるはずだって思ってしまうんですよね。
休む時間があるなら、もっと根詰めてやりたいみたいなですね。
それに、がむしゃらに働くことが、かっこいいと言いますか、周りに対するアピールもあるかもですね。
私は、こんなにがんばっているんですよーって言う。
しかも、そうやっている方が、言い訳がつくんですよね。
もし失敗しても、これだけやったんだから、大目に見て下さいみたいな。
長時間、働くことでごまかしている、そういう気持ちもある気がします。
研究から分かったことは二つ。
スポーツでもチェスでも、その道の熟達者は、1日の訓練時間を長くても4時間までにしていることが分かったんです。
ようするに、疲れ果てることなく練習に集中できる一般的な持続時間らしいです。
そして、自分のしている仕事に熟達しようと積極的に努力しないでいると、最初にどれだけ質の高い訓練をこなしたとしても、おそらく能力はどんどん低下するのだと。
ただ時間を長くかけるだけでは、逆に能力が低下する。
どういうことかといいますと、経験豊富な人が、経験の少ない人よりよくできるというわけではなかったんです。
それは、自分の習慣が最善の選択を拒む傾向があるからです。
経験から何かを進化させていくのではなく、ただ長い時間をかけて、同じことを繰り返すだけになってしまっているからでしょうね。
人は現状維持が好きな生き物なので。
私たちの能力は、最終的に生み出す価値で計られます。
その生み出す価値が低いから、もっと、もっととなってしまっているんです。
一生懸命、休まず長時間働いたり、だらだら怠けたりといったことは実は関係ないんですよね。
ようは、高パフォーマンスでどれだけの価値を生み出すか、なんですから。
にもかかわらず、次から次へと物事をこなすことに忙しく、自分が本当は何を望み、どこに時間とエネルギーを使えば目標を達成できるのかを、ほんの少し立ち止まって考える暇もつくっていない。
それでは、本来生み出せるはずの価値も生み出せないと言う事です。
自分のことを知らずに毎日過ごしている弊害
脳は放っておくと、どんどん勝手な考えを働かせるので、それを認識することから始まると言います。
計画的に集中力を高めて、コントロールできるようになるほど、どこにどれだけ長く注意を向けるかを目的意識を持って選べるようになると。
まずは、自分を知ることから始めます。
自分のことを知らないと、何も出来ないですよね。気付かないことは変えられないんです。
自分の行動が一体どんな結果をもたらしているのか。
それを知らずに、考えずに毎日習慣で動いています。
それがベストなことなのか考えもせずにです。
よく考えてみると怖い事ですよね。
その毎日の習慣を変えてくれるのが本書の役割です。
精神科医R・Dレイン
私たちが考え行動する範囲は、私たちが気づかないことによって制限される。
そして、自分が気づいていないことに、気づいていないのだから
私たちが変わるために、できることはほとんどない。
気づかないことが、私たちの考えや行動を狭めていることに、
気づかないかぎり。
人は週間の生き物
努力だけでは、めったによい結果を生まない証拠も書かれていますが、当てはまる人結構いると思います。
- 新年の誓いを立てた人の25パーセントは1週間後には放棄しているなど。
こういうことがなぜ起きるのかと言うと、自分では意識的に自分の生活を、コントロールしていると勘違いしているんです。
長続きする変化を起こすなら、意志の力よりも、脳の中の習慣形成をつかさどる原始的な領域を、うまく味方にできるかどうかにかかっていると言います。
どういうことか気になりません?
意志の力というのは思ったよりも、色々な要因で消費してしまうということや、その解決策を学んで活かしてみてください。
50ページからは、特に参考になります。
人は週間の生き物ですから、これができるなら、なんでもうまくいきそうですよね。
数学者アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド
人が考えながら行動する習慣を養うべきだというのは、誤った認識だ。実際にはその逆である。文明は考えずに行動できる機能の数を増やすことによって進歩してきた。
読んでおきたい
休暇をとらないリスクの、怖い研究結果も出ているので、休むことは大事なことみたいですね。
気になる方は、100ページから
確かにと思った部分
大人になってからの、生活の仕方のいちばんの手本は、子供のころの生活かもしれない。
積極的に学ぶ時間と、昼寝、遊び、運動、休息と軽食の時間を交互に取り入れ、夜には長時間ぐっすり眠っていたはずだ。
そして、よく笑っていた気がしますね。
デューク大学で実施された研究では、一度に30分~45分の激しい運動を週に3回すると、うつ症状を和らげるのに、少なくとも抗うつ剤と同じ程度の効果がある結果もでている。
まとめ
私たちの能力は、最終的に生み出す価値で計られます。
もっと、もっとを求めすぎて長時間働いても意味がありません。
そしてその価値を生み出せない原因として、エネルギーを使うことばかりで、その再生が足りていないのです。
ですからパフォーマンスも落ちていく一方なんです。
そこで今こそ「休む」技術が、必要ですよってことです。
再生にあてる時間を、怠けているって思う考えを捨て去り、本書のプログラムに従い、意識的に4つのエネルギー源を強化・再生する方法を学び、何をするのであれ、優れた能力を達成し持続させることができるようになりたいなら。
本書が役立ちます。
やたらとサボっていたり、のんびりしているにも関わらず、着実に成果をあげている人もいますよね。
そのサボリに見えていたことが、パフォーマンスを上げるための技術だとしたら?
追記:
忙しくて読む時間がないなら、347ページから各章のまとめが書かれているので、まずは先にそこを読んで、より詳しく知りたい章を読むのも時間の節約になります。