読書の方法は、人それぞれで、さまざまな読み方があります。
私は、ビジネス書はほとんどが似通っていると思っていますが新刊本はその時代にあった書かれ方がされているので、取り合えず読みますし、本は読んでも忘れるので多読し、新刊本で復習をする形をとっています。
著者の山口周さんは、読書を仕事につなげるために考えられた技術をつかって多読をしているので、
また違った視点の読書法が学べて、使える考え方をもらえました。
この本の結論
この本の読み方使い方を学べば、忙しいビジネスマンでも、本の内容を短時間で仕事に役立てることが出来るようになります。
1冊きちんと読もうと思っても、なかなか時間をとれなかったりしますよね?
その内容を記憶しようとすると、なおさら時間がかかってしまいます。
ビジネスでは、その情報をすぐに使いたいと思うじゃないですか。
この本では、その悩みを解決できます。
きちんと読む、記憶するという目的から離れて、早く、そして忘れても仕事にいかすにはどうすればいいのか?という視点で仕組み化されているので、全部記憶しようと頑張らなくても、仕事で十分使える方法を身につけることができます。
どんな人が読んだらいいか。
- いまいち、本をどう仕事にいかしていいか分からない。
- どの本を読んでいいか分からない。
- 本の内容をなかなか記憶できなくて悩んでいる。
そういう人は、その悩みを解決できると思っていいです。
本の読みやすさ
256ページありますが、後半はこれだけ読めばいいという本の紹介をたっぷりしていますし、本を最後まで読むことは非効率だと主張しています。
ですから、読み飛ばしや2割だけ読めばいいっていう読み方をススメているので、それでいくと10分ほどで読めるのではないかと思います。
私は一応、書評、アウトプットもかねているので全部読みましたが、読み飛ばしを推奨しているので、気楽に読めると思います。
仕事につなげると言われると、ちょっと気を張ってしまいがちですが、よし!仕事につなげられるように頑張って読むぞ!って気合いを入れて読んでも、いい意味で気を抜いてくれる優しさがある本です。
外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術の内容
本の使い方
本はノートだと思って使うことを推奨しているので、書き込む技術、ペンはこう使う、線の引き方から、転記までのノウハウ
本の読み方
2種類の読み方を推奨してあって、ビジネス書と教養書の読み方を変える方法。
読んだ後の考え方、アクション、忘れても大丈夫なようにする仕組みで仕事にいかすにはってことを徹底して教えてくれます。
時間というコストをかけておきながら、たくさん本を読んだからって、中身の薄い人にならないように、使えるようにしておきましょうってことを感じました。
そして、読むことで自分の興味がどこにあるか知ることになるから、その興味のあるものに特化してみてはどうだろうっていう提案もしています。
本の内容は実践できるのか。
本との向き合い方、本を読む心構え、その基準や考え方など抽象的ではなく細かく書かれているので、実践は簡単です。
この本から読んでとか、これを使ってとか、こうやって線を引いて、読み飛ばしはこうするんだよって、手取り足取りで理解がしやすく分かりやすいです。
その通りにやってみてから、自分に合わない部分は省いてやり方を変えるとかすれば、本の内容を忘れても仕事に使える自分なりの仕組み化が出来ると思うので、実践してみて下さい。
自分用メモ
カラーバス、積ん読タワー
積ん読タワーはいいと思った(積ん読とは、読んでいない本を積み上げている状態のことです。)
買ったはいいけど、読む気にならなかったものとかでてきたりするので、そういう本の積み上げ方が面白いです。
(本を積むとどうしても下の本に手を伸ばしにくくなるので)
個人的なピックアップ
ポイント
全部読もうはコストの無駄
読書を投資として考えた場合、もっとも大きなコストとなっているのは「自分の時間」
このような考え方はしたことなかったので、これはいい視点を手に入れたって感じました。
それと前回読んだ、ホリエモンの多動力でもあった掛け合わせも、表現は違えど同じことをいっている部分があります。
仕事といっても、さまざまな要素があります。
マーケティング、製造、物流、人事、財務などなど、それぞれの専門性をもった人はいますが、それを掛け合わせた人材が少ないので、掛け合わせにつながる本の読み方がいいですよね。
物流×財務など自分の得意な2つの側面から判断できる人になった方がよくて、それが3つ、4つとなっていくと貴重な人材になれます。
スティーブ・ジョブズの、デザイン×コンピューターの掛け合わせのように。
やっぱり本の内容は忘れる。
私も、読んだ内容は忘れる前提で多読しているってことを前の記事で書いていましたが、著者も同じ考えではありますが、やり方が全然違いそれを教えています。
「どうやったら読んだ本の内容を忘れないか?」ではなく、「どうやったら読んだ本の内容を忘れても大丈夫な仕組みをつくれるか?」
と論点を変えることで、対策している内容が分かるのがこの本ですね。
書評は、すべて内容を話すわけにもいかないので、どこまで話せばいいのかモヤモヤしてしまいます。
知識は気持ちいい!?
読書のいい点は、過去に読んだ本では分からなかったことが、他の本であの時のあれはこうだったのか!って分かる時があります。
頭の中で点と点の知識が繋がっていく感じは、なんとも言えない興奮を覚えますので、その点でも多読をオススメです。
なぜ本を読むかと言ったら、分からないことがわかるようになる知的好奇心を満たすのと、人生を豊かにするため、仕事のため、お金のためです。
新たな視点、考え方を教えてくれることの感謝の意味もこめて、この本を読む時間に投資してみてはいかがでしょう。
きちんと読む、記憶するという目的から離れて、早く、そして忘れても仕事にいかすにはどうすればいいのか?という視点で仕組み化したいなら読んでみて下さい。
著者:山口 周