ゾンビランド感想
2009年の作品(12年前)でありながら、古臭いとか、そういう印象を全くうけない、今みても面白いゾンビ映画です。
ホラーなんですけど、あからさまなヒーロー感を出してくる、アメリカっぽい雰囲気が好きなんですよね。
この分かりやすいテイストが、なんかいい感じで、楽しい時間にしてくれます。
それにコメディー要素もありながら、意外とまともな感じなので、それも逆に笑えて面白いです。
通常のゾンビ映画と比べても、ゾンビのクオリティは無駄に高いですし、なかなかに怖かったりもしますよ。
そこはコメディーではないのか!みたいな、しっかりリアルにつくられていますね。笑
それにゾンビあるあるの、ゾンビよりも人間が一番脅威みたいな要素も、あるにはあるのですが、そこまで人間関係が殺伐としていないので、アットホームな雰囲気で、なごめるゾンビ映画にもなっています。
そもそも生き残っている人間が、ほぼいない感じの設定になっているので、ゾンビ世界を満喫している「ヒャッハー」的な、「俺たちの時代がきたぜー!」っていう人達は出てきません。
きっとゾンビランドでは、ゾンビになって、ヒャッハーしているんだろうなって、勝手に想像しています。
面白いゾンビも出てくるので。
ゾンビランドのあらすじ
始まりは、すでにゾンビが蔓延していて、世界がゾンビランドになったあとの話しです。
主人公のコロンバスは、ゾンビランドで生き抜くため、32の自分ルールをつくり、それを実践しながら、ゾンビ世界を生き残っていました。
両親のいるオハイオ州に向かって旅をしている途中で、ゾンビに全く臆しない、主人公とは真逆の性格、ある意味ぶっ飛んでいるタラハシーと出会います。
タラハシーは、コロンバスのルールとは、全く逆のやり方で生き残ってきた強者で、コロンバスはタラハシーと出会ったことで、ときには生き残りルールを破ったりするようになります。
そんな二人はその後、ゾンビランドになる前から、詐欺師として生きていた、ウィチタとリトルロック姉妹に出合い、裏切りや恋、大好きな人を失ったり、大群のゾンビやピエロと戦う、ごたごたに巻き込まれていくことになるのです。
主人公のスペック
主人公は、ひきこもりのゲーマーで、友達もいない、近くに家族もいない、ドゥティーでさえない感じの男です。
守るべき人もいなく、臆病で用心深いからこそ、生き残ったうちの1人ってことになっています。
そんな憶病な男が、生き残れたのには理由があって、32ある自分でつくった生き残るためのルールを、忠実に守っているからです。
そのルールというのが、ゾンビ映画を観ている人なら分かる、非常に的を得ているルールなんですよね。(しかも笑える)
こういう奴は、ゾンビに食われやすい的な、そうそうって思わず納得してしまうルール
32あるルールが面白いです。
ルール2の、「二度撃ちして止めを刺せ」
殺ったと思って油断してやられるなんて、ゾンビ映画ではあるあるですからね。
油断してやられる人達への、皮肉も込められているような感じもあります。笑
ルール17の、「英雄になるな」
英雄になろうとする人は、大抵サクッと食われます。
カッコつけたい気持ちを、我慢できる男が生き残れるのです。笑
ルール31の、「後部座席を確認しろ」
ゾンビから逃げてる途中で、慌てて車の中に避難して、安心したのもつかの間、後部座席にゾンビがいて、結局食われるなんてパターンは、ゾンビ映画のあるあるですからね。
普通は、気づくはずなんですけど、ゾンビも時には、映画を盛り上げるために、後ろに隠れているのです。
作中ではないのですが、なかには、トランクにいたなんてパターンもありますけどね。笑
そういったゾンビ映画での、殺られるパターンにそって作られたような、そんなルールになっているので、内容が面白いです。
ルールを破らなかったからこそ、生き残ってきたコロンバスですが、仲間に出会うことで、ときには破ることにもなっていきます。
道中、仲間になる人が個性的すぎる件
トゥインキーおじさん
主人公のコロンバスが、はじめに出合うタラハシーは、かなり豪快で屈強という言葉の似合う厳つい男です。
そんなタラハシーの車に乗せてもらうことになり、一緒に行動を共にするのですが、タラハシーの目的には「トゥインキー」を食べるという、どうでもよさそうな?ことも目的に入っています。
ですから主人公は、トゥインキーというお菓子を探すことにも、付き合わされることになります。
(日本ではなじみがないお菓子なので、想像ができませんが、あとで分かるので安心して下さい。)
派手に暴れまわる豪快なトゥインキーおじさんは、強面な感じと、お菓子を必死で探しているギャップが面白く、なんだかホッとするんですよね。
それに、意外と情に熱く優しくて、人の心の分かる人なんです。
いいキャラしているので、主人公より人気ありそうな感じがします。
ちなみに、そんなトゥインキーおじさんですが、ゴーストバスターズのビル・マーレイが大好きで、ビルがとある事故で亡くなった時に泣くのですが、泣くのはタイタニックを見た時以来らしくて、その性格や外見とタイタニックで泣いたという事実が、また面白かったりします。
とにかく、トゥインキーというお菓子を食べるためなら、危険もいとわない、ある意味ぶっ飛んだおっさんですね。
詐欺師のウィチタとリトルロック姉妹
コロンバスとトゥインキーおじさんが、次に出会う姉妹は、詐欺師。
ゾンビランドになる前から詐欺をしてきた姉妹なので、2人は騙され翻弄させられます。
姉妹のルールは、「他人は誰も信用するな」です。
ですから、この姉妹からすれば、裏切りは当たり前で、コロンバスたちは苦汁を飲まされることになります。
人を裏切ってまで生き残ってきた2人ですが、なぜか目的地は、ゾンビがいないとされている遊園地、パシフィック・プレイランドなんです。
妹のリトルロックがただ好きなのか、遊びたいのか、思い出があるのかしりませんが、遊園地が安全だと思っているんですね。
それで、姉のウィチタは、人をだましながら遊園地に向かっているのです。
詐欺師として頭を働かせてきた2人なら、あんな騒がしいところにいけば、どうなるのか分かりそうなんですけどね。
そんなクセのある4人が、ゾンビランドで楽しく?過ごすゾンビ映画です。
っていうと、面白くなさそうですが、友情とか、家族みたいなあたたかいものが観られる作品になっています。
ビル・マーレイ
ちなみに、ゴーストバスターズで活躍した、ビル・マーレイ本人も登場します。
ゴーストバスターズは、私も何度もみた作品なので、テンションが上がりました。
タラハシーほどではないのですが。
ビルに人生の後悔を聞くシーンがあるのですが、その時ビルはガーフィールドと答えるんです。
ガーフィールドの作品で、何か痛い思い出でもあるのかな?って、その時は意味が分かりませんでしたけど、10年後の次作「ゾンビランド ダブルタップ」で分かります。
気分がスッキリするので、ゾンビランドをみたら、次作もおすすめですね。
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