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未来はすべて完全に予測できる!?文系でもよくわかる世界の仕組みを物理学で知る【書評】


文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る

著者:松原隆彦 199ページ 山と渓谷社

電子書籍Kindle Unlimitedでも読めます。

 

物理学を知っていると、見える景色が変わり、世界が変わる。

 

こんな風に思っていたら

  • 物理学って一体なに?
  • 世界の仕組みを知って自慢したい
  • タイムマシンやワープも理論的に可能なのか?

 

前半は、普段から目にする日常のことが書かれているので、とても楽しく学べて分かりやすく、なおかつ面白いです。

例えば、

  • 物理学で株価は予想できるのか?
  • メールはどうして届くのか?
  • どうして雲は落ちないのか?
  • 地球の軸が傾ているのはなぜ?
  • 地球外生命体は存在するのか?

などなど。

誰かに教えたくなるような内容になっています。

 

訳の分からない数式も出てこないですし、分かりやすい言葉で教えてくれているので、分からなかったことが、理解できるような本になっています。

授業で習うものは、テストのために何かと覚えないといけないものが多く、全く楽しくなく嫌な感じだったと思いますが、そういったものがない、好奇心としての側面で学べるので、楽しく感じられると思います。

へーとか、あっそう言うことだったんだといった、日常会話的な感じです。

そう思えるのは、著者の説明が上手いだけかもしれませんが。

 

分からないという気付き

 

物理学って聞くと、とたんに難しいというイメージをもってしまいますが、本来はきっと、数式を学んだりするんでしょうけど、学問としてというよりは雑学に使い感じで解説してくれています。

といっても、後半の量子論は私の脳では、よく分かりませんでしたけど。

量子論について、まだまだ分かりにくいのは、未だによく理解されていないので、説明がしにくいのかなとも思いました。

なんとなくは分かるのですが、ハッキリとこれだ!って感じでの理解が難しく、意味がわかりません。

でも、量子論はよく分からないものっていうのが分かったので、逆にスッキリした自分もいます。

世の中、分からないものがあっても全然いいと思えるのは収穫ですよね。

不思議現象も、また面白いです。

 

原始って、意外と簡単だった件

 

原子の説明は、学生のときよく分からなかったのですが、この本ではよく分かり理解できます。

分かりやすくなったと言いますか、分かりやすく理解できるように書かれているってことですね。

私の理解力が上がったわけでは、なさそうです。

 

1番分かりやすいのは、原子。

  • 原子を分解すると原子核と電子に分かれる。
  • 原子核を分解すると陽子と中性子に分かれる。
  • 陽子と中性子はクオークで構成されている。

 

そのクオークには6種類あることがわかっている。

ポイント

アップクオークとダウンクオークの2種類で陽子と中性子が構成されていて、クオークが3つ合わさると陽子や中性子になる。

 

万能物質

クオークと電子は、それ以上分解することができないので、素粒子と言われている。

めちゃくちゃ単純で分かりやすいですよね。

こうやって分解していくと、どんな物質も構成している部品は同じ。ただ、部品の数と組み合わせが違うだけ、つまりは陽子と中性子の数と組み合わせが違うだけだ。

素粒子は全く個性がなく、その組み合わせで何にでもなれるってことです。

ある意味万能。

 

それではそれらのクオークはどうやってくっついているのか、陽子や中性子と電子はどうやってくっついているのかも分かりやすいです。

接着剤ではないことは確かです。

文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る

 

未来はすべて完全に予測できる!?

 

この世の中にあるすべての物の状態を正確に知っているものがいれば、未来はすべて完全に予測できるだろうという考え方まであった。というよりも、そう考えるほうが、当時の物理学者の間では一般的だった。つまりは、未来はすでに決まっているということだ。このすべてを知っていてすべての未来を完全に予測するもののことを、提唱者の名前にちなんで「ラプラスの魔物」という。

実際には、すべての物の状態を正確に知ることは不可能で、さまざまな要因があるので、未来は決して予測できないということです。

未来というよりは、そのモノの分かりやすい法則、現象が分かることで、それがどうなるのかのちょっとした未来が分かるってだけで、すべてが分かるわけではないんですよね。

熱いやかんを触ったら、未来のあなたは火傷すると分かるって感じでしょうか。

 

こう言ったことが学べると、ラプラスの魔女もまた違った側面で見ることができて、面白いですね。

 

実は優しい学問

 

この世の中は非常に複雑だ。複雑なものを複雑なまま理解しようとすると、途方に暮れてしまう。物理学は、複雑なものをなるべく単純化して理解しようとする学問なのだ。

そんなふうに言われると、なんて優しい学問なんだと思えますよね。

人って複雑にしたがるではないですか。

複雑なのがかっこいいなんて思っている感じもありますし。

単純化する方が、実は難しいことなんですよね。

 

単純化

この宇宙のなかで働く力は4つの力(法則)に集約されている。

4つの力

「重力(引力)」「電磁気力」「強い力」「弱い力」

これも、もっと単純化できるように、しようとしているみたいです。

 

知らなかった

重力は、すべてのものがもつ引き合う力みたいで、地球だけに重力があるのかと思っていたんですけど、どうやら違うみたいです。

しかも、重力って強い力だと思っていましたが、そんなに強い力でもないみたいなんです。

すべてのもの通しが引き合っているみたいなので、男女ももしかしたら!?

 

まとめ

 

普段疑問にも思わない疑問を投げかけてくれて、それを分かりやすく解説してくれる本なので、何気ないことに疑問をもつことこそ、世界を広げてくれる要因になっていることも分かります。

どうして雲は落ちないの?とか、空はなぜ青いのか夕焼けはなぜ赤いのとか普段考えませんからね。

その疑問がまた面白いので、引き込まれますよ。

疑問に思わないと、それを知ろうとはしないですからね。

 

物理学というのは、あらゆることの根底にある基本的な原理を見つけ出し、世の中で起こっているあらゆる現象を説明しようとする学問である。

 


電子書籍Kindle Unlimitedでも読めます。

 

補足

一回読んで、またすぐに二回目読むと、さらによく分かるようになります。

全体を見たあとに、個々のつながりに気付けるので。

世の中を、ちょっと違った視点で見てみたいなら、オススメです。

文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る

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