レア力で生きる 「競争のない世界」を楽しむための学びの習慣 224ページ 著者:小宮山 利恵子
この本では、なんとなく現状に満足できなくて、「今のままでいいのか?自分はどうしたいのか?変わりたいけど、どうやって変わればいいのかわからない」と思っている人に向けて書きました。
コミュニケーションをとることに苦もない人や、好きな方はより多くを学べますが、私のようにコミュニケーションを重要視していない、または苦手な人にとっては、自分を知ることが出来る本ではないかなと思っています。
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レア力とは?
レア力=人と違う価値を持った人
そういうレア力をもった人が活躍する時代が到来しているので、そのためにレア力を高めていくための考え方や学び、行動をつくっていけるように手助けをする本になっています。
好きなこと、興味のある事を仕事にしたい人にはむいていますが、そういうものがなくて、ただ生活のために働き、日々楽しければいいって人には向かないかもしれません。
前半は、著者の幼少の頃からの出来事が書かれています。
辛い過去の経験を話ていますので、ネガティブな出来事で悩んでいる人は原動力にして欲しいというメッセージも込められています。
不幸や不運も経験になりますので、ネガティブなことすらも武器にすることで、少数派の存在価値のある人になってみて下さい。
レア力の鍛え方
旅をしたり、留学や転職など
自分の居心地のいい場所から抜け出して、環境を変えることで経験を積み、レア力を身につけることを解説しています。
環境を変えることは、今までの考え方や働き方、生き方が、ぜったいではないことを知るためです。
常識や当たり前の思考は手強い
慣れ親しんだ生活では、なかなか今までの考え方を変えることは難しいので、自分の常識が通用しないところに行って強制的に変えようということが目的で書かれています。
知らない世界で新しい体験をすればするほど、自分の価値も高まっていくのです。
ブレーキをかけているのは自分自身だったりするので、可能性を伸ばしてみたい人は、この本をヒントにして、挑戦してみたらいかがでしょうか。
そういった意気込みがあるのに、何も行動できていないのは、もったいないと思います。
あの時、やっていればなんて後悔するのが分かっているなら、1歩でも進むことをオススメします。
自分が勝手に「出来ないと思い込んでいる」ことが多く、やってみると意外とできることはある。
私もいろいろ経験してきた中で、コミュニケーションが苦手なので、別なことで日々挑戦しています。
はじめは自分に言い訳ばかりで、何もしていませんでしたが、人とあまり関わらない変わりに、本を読んでアウトプットしたりなど、今では仕事に大いに役立っています。
挑戦や行動から生まれた経験は、仕事に関しても優位に働きますよ。
人と違う少数派であることこそが価値を持つ。
著者は、「できるか、できないか」ではなく「するか、しないか」と言っていますが、「するか、しないか」の先、「するか、すぐするか」に変えてみるといいですよ。
とにかく経験です。
自分の人生の棚卸
「振り返る」という章があるのですが、個人的には、この部分だけで十分でした。
自分を知ることからはじめてみてはいかがでしょうか。
自分の得意な事、苦手な事、向いている仕事とそうではない仕事、仕事を選ぶうえで何が一番大事か、プラスのこと、マイナスのこと、ポジティブ、ネガティブなことを整理して、自分をしっかり自分で理解することも大事だなって思います。
著者はそうやって、自分が自由裁量でチームプレイより個人プレイが好きな事や、教育の仕事が絶対にはずせないことに気付いています。
リバー・オブ・ライフ
ポイント
- 生きてきた人生の山や谷を知る
- そしてどういう影響を受けて来たのか確認
- 自分に元気を与えてくれるものはなんのかリストアップ
- エネルギーを奪うものもリストアップ
さらけ出す
自分をさらけ出すことでどれだけ、楽になれるかそして強くなれるか理屈では分かるのです。
ですが、なかなか出来ない自分がいますね。
自分の中で抱えているよりも、一旦外に出してしまえばどうってことのないことが多いのかもしれませんね。
仕事のポートフォリオ
自分の向き不向きが分かると著者は解説しています。
今まで経験してきた仕事で、好きな事、得意な事、強みをどのくらいの割合か円グラフにする。
営業、製造、人事、経理、マーケティング、デザインなど
40代以降もやり続けたい職種はどれくらいあるか。
今の仕事
作業、課題、仕事の構成をみて、AIに代替えされそうか推測
その割合が多ければ、それに代わる仕事を考え、自分の新たな能力として有利になるのか検討するということを推奨しています。
著者が特にすすめています。
語学留学。
英会話力を身につけることで、転職の選択肢が増えたり、給料、待遇が格段に良くなる可能性が高まるからとのことで、 スタディサプリENGLISH
で基礎的な学力をつけることと、セブ島留学を勧めています。
海外に住みながらリモートワークで日本の仕事をしている人も珍しくなく、専門的なスキルと英語でどこででも、より良い条件で働けるとのことですね。
情報のスピードも日本語と英語では比べ物にならない。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)という本が邦訳されて話題になったのですが、アメリカでは1年も前のことだったとのことで、1年も経つとずいぶんと過去のことになってしまいます。
変化の激しい時代に、世界の情報をリアルタイムで得るためには英語が必要だと説いています。
1年後どうなっているかわからない時代に、1年前の情報を受け取っている日本人は大きな後れをとっている。
ビジネスをしている人は、特に考えた方がいいとのことです。
世界でみると情報格差が起きているのですね。
日本人にとって英語は最強の武器になるみたいです。
月額980円で英・数・国・理・社すべての科目の、カリスマ講師の授業動画をスマホで見たいだけ見ることが出来る、小、中の学生向けもあり。
著者はスタディサプリ教育AI研究所の院長
常に学ぶことは大事です。
今の変化が早く、働き方が多様化している現在では、学ぶ時間を毎日とっているかどうかで、大きな差になってくることは確実です。
1日何分学びの時間に使っているのか、もし学んでいないのであれば、30分だけでも知識にふれてみてはいかがでしょうか。
99人が無理と言ったことも、自分がやってみたら1%の確率でできるかもしれません。
可能性がゼロでなければ、チャレンジしてみる。
人と差別化するには、そういう勇気も大事なのです。
その可能性をあげるものは、学ぶことに他なりません。
まずは読書からでも初めてみてはいかがでしょうか。
本の選び方
著者は本を読む理由として、内容に関して出版社が責任を持っているからと言っています。
ネットの情報で、知識や教養が深まるほど質も量も兼ね備えたコンテンツを探すのは、そう簡単な事ではない。
確かにそう思います。
そこをなんとかできれば、面白いでしょうね。
私も本を読むことをオススメしまくっているので、著者の本の買い方も抜粋。
著者の本の買い方は、やっぱそうなりますよねって感じです。
1日2冊読んでいるとのことなので、興味あるなし関係なく平積み本をまとめ買い、ランキング本を買うみたいです。
著者からの本を選ぶときのアドバイス
参考
- 表紙のインスピレーションをかきたられたもの
- 目次をみる
- はじめにを読む
- 著者プロフィールを読む
- あとは面白そうなのを手あたり次第
著者オススメ
- 戸部良一他、失敗の本質―日本軍の組織論的研究
- ジェームス・ヤング、アイデアのつくり方
- ダン・アリエリー、予想どおりに不合理
- 松下幸之助、道をひらく
読書体験は学びの宝庫
1冊読むだけで、多くの信頼できる知識と情報を得られるだけでなく、自分の思考も鍛えられるのです。
まとめ
この本では基本的に、自分自身が体験することの大切さを伝えています。
そして体験したら、発信する。
発信しなければ、誰にも知られることはないですからね。
そしてコミュニティーを大事されていますが、私は苦手なので、その辺は必要な人だけ実践してみるといいと思います。
こういった行動を推奨する先には何があるのか?
掛け算された、少数派のレアな存在になることで、道が格段に開けますってことがいいたい本だと解釈しました。