著者:鈴木 誠一郎 206ページ PHP研究所
普通のサラリーマンでもできる! 「週末コンサル」の教科書
こんな風に思っていたら
- コンサルタントとして起業したい
- リスクなく起業する方法を知りたい
- 独立したいけど何をするべきか悩んでいる
そんなあなたは、何かしら今の会社に不満があったり、何かに挑戦したいと思っているけど、どうしていいのか分からずに、日々悩んでいるのではないかと思います。
長く働いていたりすると、会社を辞めてやる!って思うようなことも起きたりしますが、それでも我慢したり、何かで発散させたりして何とかやっているかもしれません。
ですが、もっと前向きでいい方法がありますよって教えてくれるのが、本書になります。
リスクなく自分の力で稼いでいきたいと思ったときにも、こんなやり方もあるんだと一つの参考にしてみてはいかがでしょうか。
自分の知らないことを知ることで、見える世界も変わると思いますよ。
週末コンサルとは?
サラリーマンが、平日の夜や休日を使い、今まで培ってきた知識や経験をもとに、コンサルティングとして起業しながら、うまくいったら独立することを指しています。
藤井孝一氏の提案している、週末起業の本と同じような感じです。
ですがこの本では、コンサルタントになることに絞って、詳しく提案されています。
著者は、28年間していたサラリーマンを辞めて独立、5年間で250人のサラリーマンの人たちの支援をしてきました。
その経験をもとに週末コンサルで困るだろうことや悩むことを中心に本書では書かれています。
意外と短時間でなれる!?
コンサルって言うと難しいイメージがして、ちょっと自分にはできないと思ってしまいがちですけど、同じように考えていた人たちが、実践した結果の週末コンサル成功実例も複数書かれていますので参考になると思います。
著者が言うには、週末コンサルを3年続けることができれば独立も目に見えてくるといいます。(あくまでも目安ですが)
3年と聞くと長い感じがしますが、サラリーマンの本業以外の時間を使ってのことですので、実際にかける時間は短いのかもしれませんね。
サラリーマンをしながらどうやって時間を捻出しているのかといえば、基本的には、平日の朝と夜、休日になります。
コンサルタントは、リスクもほとんどない
いきなり会社を辞めて独立なんてリスクが大き過ぎますので、そんな間違いをおかさずに、サラリーマンとしての本業を続けながら、業務時間以外の自分の時間を使って、コンサルタントとして活動するのでリスクは低くなります。
会社を辞めようと思うと、転職先を探すか、起業するのかになると思いますが、転職するにも本業を続けながら探すと思うのです。
ですから起業するにしても、いきなり退社して始めると言うよりは、本業をしっかりやりながら、コンサルタントにシフトしていく方法になります。
著者が週末コンサルをオススメする理由は、やってみてダメだったら、そのまま本業を頑張ればいいだけなので、リスクが低いからです。
それに起業すると言うと、少なくない初期投資が必要になると言うイメージがありますが、コンサルタントでしたら、自分の身1つで始めることができます。
お金も資格もいらない、失敗しても本業を頑張れば良いとなるとリスクは少ないですよね。
あなたがやろうとしている分野のコンサルティングの知識と、スマホやパソコンといったものがあれば、自宅で出来るので、そこまでハードルは高くないのではないでしょうか。
コンサルは何をする?
コンサルタントとは何をするのかと言う事ですが、コンサルタントは人の悩みを解決する仕事です。
その人の悩みの数だけ、問題解決できるコンサルをすることができます。
ですから、自分の得意分野で困っている人を助けることができるようになります。
誰に何を提供するコンサルタントになるか
顧客としては、世の中の90%を占める中小企業だと著者は言います。
資金も人材も限られているからこそ、専門家の力を借りたいと思っているのが中小企業です。
あなたがコンサルタントとして提供するものは、培ってきた知識や経験、ノウハウです。
ですから、自分の強みを把握することがまずは大切なのです。
強みの把握
ですがその強みを見つける作業が難しいですよね。
自分の強みは、自分が簡単にできるからこそ、誰でもできると思ってしまっていることなので、なかなか自分で気付けなかったりします。
そういったことを洗い出すためのやり方も詳しく書かれていますので、あなたの頭の中にあるものをすべて出して、見えるようにすることができます。
そしてその洗い出したあなたの強みを、強力な営業ツールに作り変えることも出来るように解説されていますので、あなたがどんなコンサルをするのか、分かりやすく相手に伝えるツールも手に入ります。
それを著者は、オンリーワン・ノックアウトコンテンツマニュアルと言っています。
1冊分が1年間のコンサルティングプログラムになるように作られます。
社長を納得させるには、「これはたいしたものだ」「これだけのノウハウや手法が当社に定着したら、今よりも確実に売上げがアップするに違いない」と思わせるだけの「武器」を持つ必要があるということです。
コンサルタントにも2つの種類
- 顧問型コンサルタント
- 特定プロジェクト型コンサルタント
ビジネス変化が加速度的に速くなり、目の前の企業の問題をいち早く解決するために、短期間での特定プロジェクト型コンサルタントが増えているといいます。
企業も現時点の問題や課題を、いち早く解決しないと生き残れないという危機感を持っています。目の前の課題を一気呵成に解決・解消してくれる専門家を企業は必要としているのです。
独立までの3ステップとスケジュールの立て方
会社を急に辞めてに独立するのではなく、在籍しながら準備をしておくことが大切です。
特定プロジェクト型コンサルタントの依頼は、2〜6ヶ月くらいになりますので、まずはその依頼を受けながら経験を積んでおくなど、目的をもって行動に移していきます。
しかも、その仕事の案件を見つける簡単な方法は、知っておくと損しないと思います。
どうすれば成功するコンサルタントになれるのか
実際の活躍しているコンサルタントの特徴や7つのルールも解説してくれています。
稼げていないコンサルタントの3つの特徴
- その他大勢のポジション
- 丸腰状態
- 何でも屋
その他大勢のポジションとは、同分野の同じコンサルタントと差別化できていない状態のことです。
ですから、お客さんからすると頼む理由がないということです。
失敗する原因も知っておくことは大事なことですね。
名刺をびっくり箱にする3つのポイント
一般的な会社員の持つ名刺と、独立を狙うフリーランスのコンサルタントが持つべき名刺では、あるべき要素と構成が全く違うといいます。
名刺の作り方や、実際の見本、参考にしてみてはいかがでしょうか。
みんな始めは同じ
週末コンサルを経て独立を実現した事例では、何か1つは参考になる事例があるかもしれません。
みんな同じようなことで悩み、そして試行錯誤しながら行動していることが分かります。
なんでもそうですけど、目標を決めたら行動しないと何も上手くいきません。
同じような立場だったり、同じような考えをしていた人たちが起業していく事例には、共感できる部分もあると思うので、自分もやれるかもと思える内容になっていると思います。
そんな成功事例の一人に、あなたもなりたいなら、まずは自分の強みを割り出し、最強ツールをつくってみてはいかがでしょうか。