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学べる本

社長と従業員の頭の中が知りたいなら、世界一シビアな「社長力」養成講座【書評】

世界一シビアな「社長力」養成講座

著者:ダン・ケネディ 341ページ ダイレクト出版

情け無用!屁理屈なし!の稼ぐ戦略

 

こんな風に思っていたら

  • 本当のビジネスの本質を知りたい
  • 経営者の仕事はなにか?
  • 従業員が何を考えているのか知りたい

この本は、ビジネスについて誰も語らなかった、聞いていて耳の痛い、容赦なく本質をついた内容になっています。

特にあなたが社長であるなら、従業員との関係性で認めたくない、目を背けたいといった感情になるかもしれません。

もしくは、ビジネスを理解したことで、本来の会社の在り方を学んだあなたは、迷いなく利益追求ができるようにもなると思います。

道徳的なことや社会一般の常識で、囚われていたあなたは解放されるかもしれませんね。

 

読まない方がいい人

難解で理論家が使うような、理解するのに時間のかかるようなことは何もありませんが、ただ不快な気持ちになったり、怒る人もいるかもしれません。

あいまいな言い方がされていませんので、率直に語られる内容は、気持ちのいい反面、複雑な感情になることもあると思います。

オブラートに包まれ、さらに甘くコーティングされたような、自分の言って欲しいことが書かれている本ではないです。

自分の行動を肯定して欲しいがために、本を読んでいるのであれば、おすすめはできません。

稼ぐことにフォーカスした理屈なしの情け容赦ない戦略を、世界中で億万長者を生み出してきたミリオネアメーカーが徹底解説した本になっています。

 

質問

本書でされている質問です。

ビジネスで、きっちり勝ちきれるのはどちらの社長だと思いますか?

  1. 社員に尊敬されている社長
  2. お金だけに徹する社長

 

もしあなたが1を選んだら、本書を読んで現実をリアルを知った方が、あなたのためだと思います。

2を選んだあなたは、実際に実行できていますでしょうか。

実行できているのであれば本書は必要ないかもしれませんが、思っているだけで出来ていないとしたら、社員の「良いカモ」になっているかもしれません。

 

私のように本当の現実は、こんなもんだろうと思いつつも、認めたくない自分との葛藤になるかもしれません。

その覚悟があるのであれば、世界一シビアな「社長力」養成講座はおすすめできます。

 

ビジネスへのアドバイスが欲しい時、誰から学べばいいのか。

 

ビジネスの経験もなく、教室でしか通用しない理論や、回りくどい言い回しのマネジメント書にセミナー、いい気分に浸るだけの集まりが溢れています。

そんなことに大切なお金を使ってはいけないし、マネジメントの理論家が宣伝するウソには、付き合っている暇はありません。

ビジネスへのアドバイスが欲しい時に、あなたが苦労して稼いだ金をどんな人物に支払えばいいのか、その基準はこちら。

  1. あなたの現在の状況をかつて経験し、あなたが望むことをすでに成し遂げた人物。
  2. 実際のビジネスで闘い、痛手を負った経験のある人物。
  3. その助言で利益を上げられることが証明できる人物。彼自身及び他の人々の過去・現在の経験の裏付けがあればいっそう望ましい。
  4. 助言に保障が伴う人物。

これらに当てはまる著者は、アドバイスできるだけの実績が、あるという説明でもありますね。

ただの理論で書かれた本ではないので安心して下さい。

 

雇い主と従業員の本質的な関係

 

あまり考えたことはなかったと思いますが、経営者の頭の中と従業員の心の中は異なります。

しかも、その関係性は本質的に敵対的なものであると言っています。

はっきり言えば、あなたは彼らにとって全く嫌な奴ってことなのだそうです。

なぜなら、彼らが自分の重要事項に従って行動しようとするのを、あなたは絶えず邪魔をしているからです。

 

考え方の違い

経営者が、今日はいくら利益を生み出すことができたかと考えているときに、従業員は、子供の世話だったり週末の計画だったり、オフィスの人間関係、オフィスでの付き合い、時間ぴったりに仕事を終える事を考えているのです。

あなたが心の底から気にかけているのは「利益」。

でも従業員はそんな事は全く頭にない。

 

  • 利益のいかに多くが自分たちの血と汗の犠牲のもとに、生み出されているかと言う恨みの気持ちだ。
  • あなたは動物園を経営していて、彼らはシマウマだ。
  • 従業員は早く帰ることしか考えていないので、あなたと従業員は違う世界にいる。

そしてそれは決して交わる事は無いと言い切ります。

従業員たちは、仕事を全て自分たちがしていて、そこで生まれた金は全てあなたが手に入れていると考えがちだということです。

 

なぜ経営者は従業員に好意を持ってもらいたいのか。

 

ビジネスオーナーのほとんどは、「良いボス」になろうとして、従業員に好かれようと懸命に頑張っています。

有能なボスであるより、あるいは最大の利益を上げるための目標やそこへ至る手順を設定してそれを従業員に強いると言うことよりも、好かれることを優先する。

どうも経営者の仕事は、従業員を幸せにすることだと思い込んでいるフシがあると言います。

 

経営者は従業員に働いて利益を生み出してもらうために、給料を払っているのだと言うことを忘れていると。

いずれにしろ、従業員に好かれる経営者が会社のためにより高い生産性とより多くの利益を生み出すと言うことを証明するものは全くないのです。

好かれることを行動リストから消すのは全く問題ないし、むしろ賢明でさえある。

ビジネスで経営者のやることは、利益をだすことであって、好かれることではないということです。

否定したくなりますけど、納得せざる負えない部分もありますよね。

経営者は弱い立場にあると。

 

経営面で何より重要な2つの判断

 

経営者が求める理想の人材の条件は、利益を上げられる従業員です。

従業員を雇う唯一の理由は、彼を雇うことによって雇うことによるコストの何倍かの利益を上げることができるかということです。

残念なことに、極めて不合理な理由のもとに従業員を集めている人々が少なくない。

あなたがすべき事はより少ない数の従業員でより多くの利益を上げること、会社の収益と出資者の利益を最大化することがあなたの責任です。

あなたはあなた自身に対して利益を最大化する責任がある。

出資しているのはあなただけであり、リスクを負っているのもあなただけであり、真に会社を持っているのはあなただけなのだということを思い出させてくれます。

 

戯言

 

金に関しての戯言が巷にあふれています。

例えば、リッチなビジネスオーナーは、働いていないといった戯言。

ほとんどの人々は、長い期間にわたって努力をし、犠牲を払い、リスクに耐えると言う忍耐の上にその富を手にしています。

従業員のほとんどは週に40時間働く。

ビジネスマナーのほとんどは週に60時間から70時間働く。

 

それ以外にも

 

仕事には成されたことに応じた価値しかないことを人々に教える必要がある。

つまり、その仕事をした年数で、あるいはその人の必要とする収入に応じて、仕事の価値が上がるわけではないと言うこと。

ありきたりな仕事をする人、ほとんど利益を上げない人から、資金を守らないといけない。

 

すべての企業は、共通の基本ゲームをきちんとやるかどうかで成功するか、失敗するかが決まる。

あなたの会社は特別だと言う、視野の狭い誤った考えをいち早く捨てさろう。

 

言い訳をする人間は決して金を稼ぐことができない。

貧しい暮らしをしている人は、言い訳を山ほど持っている。

 

とるべき行動

 

結局あなたは自分にとって利益になると思う事を常にすべきだということです。

そういう行動を自分に許さなければいけません。

リスクを常に負っているのは誰なのか、理解しておかなければいけません。

あなたの行動を批判する人間はリスクをまったく冒していないのですから。

 

 

目次

 

00 はじめに

Part01 従業員を働かせる情け無用のマネジメント

01 大げさでまわりくどい言葉「トイザらス・ベビーザらス」
02 雇い主と従業員の本質的な関係
03 シェルビーの弁解リスト
04 ウィリー・ローマン症候群
05 プログラム
06 経営面で何より重要な2つの判断
07 誰もが役に立たなくなる
08 ビジネスにおける最悪の数字とは
09 雇用はゆっくり、解雇は素早く
10 重大なファクターの4 1 2 番目:役に立つ従業員と取引先を見つける方法
11 リーダーシップは過大評価され過ぎている
12 主人はマーケティング、ほかはみな「下僕」
13 遊ぶネズミたち
14 店を離れて煙草を吸う
15 「ホリデイイン」の電話── 警告システム
16 「私たちと同じような」コソ泥
17 壊れ窓理論、綻びのあるビジネス
18 一方で、それでよければ、それでいい
19 「しかし、うちの会社は特別なんです」
20 今のペースで経営するか、もっと効率的に経営するか

Part02 従業員に稼がせる情け無用のマネジメント

21 全従業員の仕事を「利益センター」にするには
22 よい仕事をさせなさい。そうすれば、より多くを要求できる(しかも、素早く解雇できる)
23 ルールに当てはまらない事例
24 公平性などくそくらえ
25 勝者にはご褒美
26 特別賞与が義務になる瞬間
27 数値化がモチベーションを上げる
28 楽しい仕事場は生産的な仕事場か?
29 鈍感な人を採用する
30 セールスプロセスを管理する
31 セールス部門とマーケティング部門の価値を最大限に生かす
32 セールスのプロを管理する── 精神的なハードルを越える
33 ミッションはトップシークレット!?
34 口コミを徹底的に管理する
35 それは「達成」ではなく、「活動」にすぎない
36 スピードが命
37 急成長するビジネスを情け容赦なくマネージする方法
38 こちらにどう連絡を取らせるべきか
39 会議の開き方
40 食べさせていれば愛想がいい
41 私がそれをできない理由
42 そもそも「利益」とは何か?
43 数字によるマネジメント(適切な数字?)
44 集団的無能と大不況の時代から利益を得る方法
45 次の1 2 カ月で
46 ビジネスを最も効果的に終える9つのステップ
47 サポートサークル

 

 

本当の問題は、本書を読んで、刺激をうけた結果、あなたが何をするか、何を成し遂げるかにかかっています。

本当のビジネスを理解して、迷いなく利益追求ができるようにする、それがあなたの役目です。

 

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