ファイヤースターターを選ぶ時に、何を重要視した方がいいのか?
通常は、速く火をつけられるかどうかが、ファイヤースターターの良し悪しの判断材料になっていますが、意外と見落としがちな部分がありますので、これからファイヤースターターを買おうと思っているなら、参考にしてみて下さい。
ファイヤースターターを買う時に見落とす部分とは?
ファイヤースターターを購入する際の、判断基準といえば、ロッドの素材や長さ、形だったり、ストライカー云々といった部分が主になっています。
例えば下記に上げる部分です↓
■ファイヤースターターの構成
ファイヤースターターには、付属品?として、火をつける用途以外の部分で、いろいろな要素がついているものもありますが、基本的には、ロッドとストライカーの2つで構成されています。
ロッド:ファイヤースターターの、棒になっている部分
ストライカー:ロッドを擦るための道具
ちなみに、このファイヤースターターのストライカーには、定規や栓抜きがついています。(ちなみにワークマンのファイヤースターター)↓
そういった部分も、購入する際の判断材料になるかもですが、そこは重要ではありません。
■ファイヤースターターの素材は2種類
フェロセリウムのロッド:鉄とセリウムの合金になっていて、発火温度が約150℃〜180℃と低いため、楽に火花を発生させることができます。
デメリットととしては、価格がお高くなっています。
マグネシウムのロッド:発火温度が約400℃以上と、フェロセリウムよりも高いので、火花が出にくい?なんて言われていたり、いなかったり。
価格としては、お手頃価格で購入できる点がメリットです。
ですから、ファイヤースターターは、フェロセリウムのロッドを選ぶとよいとされています。
■ファイヤースターターの使いやすい形
要は単純で、ロッド部分が長い、もしくは、丸ではなく平らになっている方が、それだけストライカーが、ロッドに接地する面積が大きくなり、擦りやすくなるので、多くの火花を発生させることができます。
それをふまえて、どんなものがいいのかを考えるのが、一般的です。
ですが!
ポイント
一概に、ファイヤースターターのよさは、着火のしやすいものがいいとは限らないので、その辺は、自分の好みになります。
それはなぜかといいますと、ファイヤースターターでの火のつけやすさは、ファイヤースターターの質だけでは、決まらないからです。
ファイヤースターターの質は関係ない?
ファイヤースターターには、前述しました通り、ものによって、扱いやすさが違います。
ですが、なぜ、ファイヤースターターの質はどうでもいいのか?といいますと。
ポイント
ハッキリ言ってしまえば、火の素になるもの(火花)を生み出せられれば、フェロセリウムでも、マグネシウムでも、どちらでも火をつけることが可能だからです。
ですから、着火に関していえば、どちらでも問題ありません。
火をつけるための重要な点といえば?
火をつけるための重要な点は、実はファイヤースターター側ではなく、『火をつけられる側』の方が重要なのです。
もちろん、ファイヤースターター自体が不良品で、火種を生み出さないのであれば問題ですが、そういったことは、ほぼないかと思います。
ですから、重要なのは、どんなに火花が出ようが、そこに燃えやすいものがなかったら、火はつかないということです。
火花さえ出れば、火をつけられる側の素材が燃えやすければ、簡単に火をおこすことができるので、実際のところ、フェロセリウムでも、マグネシウムでも、どうだってよかったりします。
『燃えやすい素材』に、ファイヤースターターを使えば、ファイヤースターターの素材が何であろうが、関係ありません。
燃えやすい素材:チャークロス、コットン、木くず、ウッドチップ、枯れ葉、枯草、麻紐、テッシュなど
こういった燃えやすい物を準備しておけば、例え少ない火花だったとしても、簡単に火をつけることが可能です。
それにファイヤースターターの魅力は、速く火をつけることだけではありません。
速くつくだけが、ファイヤースターターの魅力ではない
目的が、ただ速く火をつけるだけなら、ファイヤースターターに、こだわる必要はそもそもないですよね。
ライターでいいじゃん…みたいな。
ですが、そこにあえてファイヤースターターを使うのは、ファイヤースターター独自の魅力があるからです。
その魅力を楽しむにも、あまりにも速く火がついてしまうと、面白くないって人もいるかと思います。(私みたいに)
もっとファイヤースターターで、遊んでいたいみたいな。
そこは好みの問題だと思いますけど、ファイヤースターターで、サッと速く火を起こしたい場合には、フェロセリウムのロッドに、燃えやすい素材の組み合わせで火起こしすれば、一回でつけることが可能ですが、あえてマグネシウムを選択するのも、ありだったりします。
ポイント
たとえ時間をかけて火をつけても、ファイヤースターターの魅力は半減しません。
よほど時間に余裕がなく、急いでつけないといけない場合には、そもそもファイヤースターターを使わない方がいいです。
ファイヤースターターで困難を選ぶのもあり
ファイヤースターターを、わざわざ使うのは、かっこいいからとか、よりキャンプ気分を味わえるとか、非日常を楽しむためですよね。
それに、ハッキリ言ってしまえば、楽しい暇つぶしができるというのが、最大の理由かもしれません。
ライターで済むところを、あえてファイヤースターターとか使うんですから、火のつく過程を楽しむためなので、逆に、火がつくまでが、割と困難な方がいいって人もいるかと思います。
あまりにも早く点いてしまうと、面白くない…みたいな。
ですから、火がつきにくい物をわざと使って、あれやこれやと工夫し、火がついたときの面白さもあったりするので、そういった、やりがい?(暇つぶし?)みたいなものも楽しみたいなら、火がつきにくいファイヤースターターを選んだ方がいいかと思います。
もしくは、子供がいるファミリーキャンプの場合は、子供でもつけやすい、使いやすいものを選んであげたりと、使い分けるのもありです。
子供は、ファイヤースターターに夢中になりますし、火をつけられた時の喜び様は、何物にも代えがたいものがあったりします。
ココがポイント
時と場合によって、ファイヤースターターの選ぶ基準は変わってくるので、速くつけられるという基準だけでなく、自分なりに見つけてみるのも楽しいかと思いますよ。
見た目だったり、ストライカーの持ちやすさといった要素だったりと、意外と豊富な種類があるので、ファイヤースターターの種類を集めて、気分で変えるのも、面白いですよね。
ですから、ファイヤースターターは、火花の飛ぶ量によって、火がつきやすい物でも、つきにくかったとしても、よりキャンプが楽しくなるアイテムになっています。
ちなみに、火花をバリバリ生み出す、おすすめなファイヤースターターは、ZENのファイヤースターターですね。
ロッドに持ち手がないので、すり減ってきたら、逆にして使かえる点も素晴らしいですし、ストライカーの引っ掛かり具合も抜群なので、ストライカーのみでも手に入れておくといいかと思います。(ストライカーのみでも販売されています)