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走れ!T校バスケット部【ネタバレ、感想】胸が熱くなる絆と試合以外での逆転劇にもスカっと


走れ!T校バスケット部

 

あらすじ

バスケットボールの大好きな主人公、田所陽一は、強豪校の白瑞高校に入学するのですが、その部内で親友がいじめられているところを目撃して止めます。

そのせいで、自分がいじめられるようになった田所陽一は、転校してもう部活はしないと決めていたけど、あるきかっけでT高の弱小バスケットボール部に入り、新たな仲間と一緒に、ウィンターカップを目指すんです。

その中で、親子の絆、仲間との友情を深め、ウインターカップ県予選で、白瑞高校との対決に挑みます。

 

いい感じで胸が熱くなると言うか、バスケの試合以外でも逆転劇があってスカっとしたり、こんな仲間がいたら最高だろうなって思わせてくれる内容になっています。

 

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走れ!T校バスケット部のネタバレ、感想

 

小さなころからバスケットボールの好きな田所陽一(志尊淳)は、ミニバスの時から夢中になり、喜んでくれるお母さんの笑顔が好きな子だったんですけど、10歳の時に亡くなって、父と2人暮らしになるんです。

また父親役の椎名桔平がカッコイイんだこれが。

父は、勉強に打ち込んで欲しいと思っていたみたいですが、陽一はバスケットボールの強豪校、白瑞高校に入学してからも、バスケットボールに打ち込み1年でレギュラーになります。

いじめから親友を救う

それから2年になって、親友がいじめを受けている現場を見てしまうんですね。

そして、それを止めます。

止めるだけ偉いよね、見てみぬふりする人の方が多いので。

それからいじめの標的が、田所陽一に変わって、陰湿ないじめを受ける日々。

ずっと耐えていたけど、ある日、いじめから助けた親友が、一緒になっていじめに加担していることが分かるんです。

ショックだったでしょうね。

何のために助けたのか分からないですもんね、しかもいじめる側に回るとか。

またいじめられたくないって言う気持ちの方が強かったんでしょうけど・・。

 

強豪校白瑞から多田野高校へ転校

父親がいじめのことで学校にかけあっても、隠蔽しようとするので、転校することになります。

しかも大好きだったバスケットボールも、もうやらないと言うことで。

多田野高校に転校すると、田所陽一を新聞で見て知っているバスケットボール部のマネージャー佐藤浩子と、何も知らない部員が声をかけてくるんですね。

バスケットボール部に入ってもらえないかって。

もうバスケはしないと決めていた田所陽一は、部活をやるつもりもないし、バスケも興味がないって言って断ります。

 

T高のバスケットボール部は弱小で、どうしても勝ちたいマネージャー佐藤浩子は部員にも白瑞の田所陽一のことを伝えて、また誘うんです。

でもキャプテンの矢島俊介は、自分が活躍できなくなるからか、田所陽一の入部には消極的なんですよね。

しかも3年の引退試合で負けても、なんとも思っていない部員に、マネージャーの佐藤浩子がキレてます。

 

陽一に挑むキャプテン俊介

そして佐藤浩子に強く言われたことで、俊介は田所陽一に3on3で勝負を挑みます。

キャプテン俊介のチームが勝ったらバスケ部に入る、陽一のチームが勝ったら、今後二度と誘わないという条件で。

陽一のチームになった透とゾノは、陽一を勝たせるはずではなかったけど、陽一に乗せられてバスケが楽しくなり、勝ってしまうんですよね。

勝ってはいけないのを忘れて、大はしゃぎです。

んー青春としかいいようがない。

そして勝った陽一は、バスケ部に入りたいと言うんです。

勝ったから好きにしていいなら、バスケ部はいりたいって。

みんな、ぬぉぉぉって感じですよ。

 

父には秘密

でも、部活はしないと約束していた父親には秘密のまま続けるんです。

なんか切ないですけどね、気持ちは分かります。

いじめにあって転校させてもらって、もう部活はせずに勉強に打ち込むって言って、転校しているので、言い出せないですよね。

バレるといけないので、帰りに汗まみれになった服をコインランドリーで洗う生活をしながら。

金はどうしてるんだろうって感じなんですけどね。

 

マネージャー浩子に聞いた部員の情報

矢島俊介:キャプテンでスリーポイントシュートがうまい。

俊介と呼ばれている。

川崎裕太:粋なバスケオタクで知識はあるけど、実践の方は・・。

ガリと呼ばれている。(ひょろっとしていて、家が寿司屋だから)

牧園浩司:モテたくてバスケを始めたけど、弱いからモテていない。

ゾノと呼ばれている。

川久保透:バスケと陸上(足が速い)で兼任で出たり出なかったり。

トオルと呼ばれている。

根来修(ねごろおさむ):1年、初心者。

コロと呼ばれている。

 

新部員の勧誘

そして、今まで全然練習していなかったみんなが練習するようになるんです。

それでも陸上部と掛け持ちの1人を含めた6人しかいないので、部員を1人入れるんことになります。

斎藤健太:柔道部を辞めたばかりでガタイがよくて身長も200センチ越。

はじめは断っていたんですけど、ガリの寿司につられて入部。

あとで分かるんですけど、極度のビビリでボールが飛んでくると逃げてしまうんですけどね。

でもなんか憎めない、いいキャラなんですよ。

高校生活に必要なキャラというか。

 

夏休みの強化合宿、前途多難

みんなでガリの家に集まって寿司を食べたり、今までバスケのことが何にも分からなかった顧問(YOU)もウインターカップ出場の目標をかかげたりと、雰囲気がとてもいいです。

白瑞にいた頃とは大違いですね。

そして顧問(YOU)の提案で、夏休みに強化合宿をすることになるのですが、その日に限って、夏休みに旅行でも行くかって父親に誘われるんですよね。

白瑞の時には、部活部活でどこにも行けなかったからな、みたいな感じで。

これは痛いですよね・・。

ウソをついているのと、父の優しさでWパンチ。

 

父との絆

それから、父親がガリの家の寿司屋に食べに来るんです。

間の悪いことに、ガリと寿司職人の父親との会話で、陽一がバスケ部に入っていることを知ってしまいます。

間接的に知るって、なんか切ないですよね。

椎名桔平がいい演技してて、これがまたいいんですよね。

全部もっていってるなって感じです。

 

いつものコインランドリーから陽一が出てくると、父親が待ち構えています。

つけてたんですかね。

それで家に帰って説教というか話をするんですけど、バスケとか部活のことで怒っているんじゃなくて、ウソをついていることを注意するんです。

2人しかいない家で、ウソがあったら家族と言えるのかみたいな感じで。

本当にやりたいなら、堂々とやれって。

バスケ頑張れとか、今度は楽しめよって、椎名さんの顔がまたいい感じで、陽一も号泣みたいな。

こんな親子いるのか!?家族っていいねって思わせてくれるシーンです。

 

合宿

それから、陽一たちはガリの父の送迎バスで合宿にいくんですけど、透はバスケと掛け持ちしていた、陸上部をやめてくるんですよね。

合宿場所は、雑草の生い茂ったところにあり、変なおじさん(竹中直人)が貸してくれたボロボロの元学校?みたいなところで合宿をするんですけど、ここでも絆がより深まるんですよね。

竹中直人がちょっと出てくるんですけど、爪痕を残そうとしているのが、面白いです。

 

合宿中の体育館で、ちょっとしたイジメがあって、それを見て白瑞のころを思い出し動けなくなる陽一だけど、キャプテンの俊介がとめて、しっかり注意するんですよね。

なかなか、的を得た正論で、カッコイイじゃんって感じです。

そんなことがありつつも、いいチームだよなぁってなるんですよ。

夜みんなで雑魚寝するところでは、陽一がなぜ転校してきたのかを聞かれて、いじめの事を打ち明けるんです。

それを廊下で聞いていた人もいるんですよね。この人も後々のキーマン。

 

ウインターカップ県予選

それから時間が過ぎてトーナメント表が配られるんですけど、白瑞高校と当たるには決勝までいかないといけないんですよね。

で、白瑞高校のいじめっ子と会ったりとかキャプテンが事故にあったりといろいろあるんですけど、キャプテン不在のまま、ウインターカップ県予選が始まります。

俊介がリハビリ中でも、T高は決勝まで勝ち上がります。

 

決勝直前の問題

決勝は因縁の白瑞高校との対決なんですけど、試合直前で問題がおきるんですよ・・。

転校して6か月未満の人は、大会出場してはいけない決まりがあるとかで・・。

なんだそれって感じですよね。

何試合も勝ち進んできたあとに、今更。

 

白瑞の顧問が絡んでいるのは、間違いないと思いますけど。

こいつが腹の立つ奴で。

 

白瑞の不戦勝になるかと思いきや、合宿の時にボロボロの元学校を貸してくれたおじちゃん(竹中直人)が入って来るんですよね。

スーツでビシッと決めてさ、そうきたか!って感じですよ。

大会規則にきちんと則った形で、バスケットボールの協会長の意見で、陽一の出場が認められるんです。

カッコイイね、合宿所で無駄に爪痕残す必要はなかった気がしますけど、それはそれで楽しめます。

 

大会規則がくつがえったのは理由があって、合宿中の夜に陽一が告白したイジメのことを立ち聞きしていたのが、このおじさんだったんですよ。

この逆転劇。

スカーっとします。

 

因縁の白瑞との決勝戦。

この決勝で、キャプテンの俊介は復帰しています。

素人のT高といい勝負になっているのが気に入らないのか、またこの決勝でも、白瑞の顧問はファールまがいの嫌がらせをしてくるんですよ。

それが影響して同点で1本のフリースローを陽一が得るんです。

その最後のシュートが入るのかどうか!?って感じなんですよね。

 

試合の終わったあとの親子の絆も最高です。

やっぱ、椎名桔平がもってくんですよね。

存在が主役です。

 

モーガンの正体

 

てか、転校してT高のバスケ部に入る前に、主人公の陽一は、部活をしていないから暇だろってことで、英会話教室に父親が入れるんですよね。

その教室の敷地内だと思うんですけど、外にあるバスケのリングに、シュートしている外人と出会うんです。

そのモーガンって人が一体、何者だったのか、よくわかりません。

1on1を一緒にやったりして、またバスケを好きにさせてくるきっかけをくれるんです。

だから意外とキーマンなんですよね。

そして決勝の時にも会場まで応援に来てくれて、アドバイスまでくれるんですけど、消えるんです。

ウインターカップ県予選の試合のあとにも、モーガンに会いに行くんですけどいなくて、そこで会った英会話の先生にモーガンのことを聞いてもそんな人はいないといわれます。

で最後まで誰なのか謎のまま・・。

 

キャスト
田所陽一:志尊淳
田所正道:椎名桔平
田所佳代:真飛聖
矢嶋俊介:佐野勇斗
川崎裕太:戸塚純貴
牧園浩司:佐藤寛太
川久保透:鈴木勝大
根来修:西銘駿
斉藤健太:阿見201
佐藤浩子:早見あかり
小山先生:YOU
会長:竹中直人
佐藤準:竹内涼真
北条一紀:千葉雄大

 

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原作:松崎 洋

走れ!T校バスケット部で作家デビュー。口コミで評判になりベストセラー。最終巻の執筆中に倒れ、未完成だった最終巻10巻は長男の松崎準が書き上げてます。

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