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映画10クローバーフィールド・レーン、レビュー感想【ネタバレもあり】


10クローバーフィールド・レーン (字幕版)

 

この画像を見ると、ヤバそうなのに追いかけられていますが、本当の恐怖はそこではありません。

その辺を解説していきます。

 

ちなみに、このSF的な感じを知らずに観ているので、最後は純粋に驚きましたけどね…。

 

あらすじ

 

運転中に事故にあったミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は、目が覚めると、殺風景な部屋の中で、手錠につながれ、閉じ込められていた。

状況から、治療をしてもらっていたのは分かるが、拉致監禁されたと考えたミシェルは、部屋に入ってきたハワード(ジョン・グッドマン)に、逃がして欲しいと懇願。

 

そんなミシェルにハワードは、事故でケガをしていたミッシェルの命を救ったと、そして「世界は滅んだ」といいます。

ミシェルの置かれている状況が、それを本当だと思わせないのだが、ミシェルの他にも、ハワードのシェルターに、無理やり入れてもらったエメット(ジョン・ギャラガー・Jr.)の話しを聞くと、ハワードの言葉が、嘘ではないことが分かってくる。

 

絶対に外には出るなというハワードと、2人のシェルター生活が始まるが、一緒に暮らす内にハワードの秘密が明らかに。

それを知ったミシェルたちは…。

 

10クローバーフィールド・レーン感想

 

目を覚まして「世界は滅んだ。」

なんて言われても、信じることなんてできませんよね。

 

どう考えても、拉致監禁されている状況にしか見えないのですから。

嘘の設定を吹きこみ、ミシェルと一緒に暮らしたいだけの、サイコパス的な痛いおっさんかと思っていました。

 

ですが、全く予想だにしない展開になっていきます。

 

はじめは正直つまらなかった

「世界は滅んだ」なんていうものだから、ウソつくなら、もっとましな嘘つけよ…なんて思いつつ、なんだかつまらなそう…っていうのが、はじめの感想でした。

それなら観るなって話しなんですけどね。

 

冒頭では、そんな感じがするんです。(別作の「クローバーフィールド HAKAISHA」を観ていたら別だったみたいですけど)

それが、いつの間にかのめり込んでしまい、次にどんな展開が待っているのか、待ち切れなくなってしまたんですよね。

 

1つの謎が本当だったのかと解決したと思ったら、やっぱ嘘なんじゃ!?みたいに、一転二転していく展開。

知りたい欲求がどんどん高まっていくんです。

 

そして最終的に、まじか!って感じなんですよ。

そっち!…みたいな。(何も知らずに観たので)

 

色々ありすぎな展開なので、観終わったあとに情報整理するのが、楽しくなる映画になっているんですよね。

よくできた、意外とカオス映画です。

 

世界は本当に滅んだのか?

本当に助けられたのか?

ただ拉致監禁されただけではないのか?

 

そんな真相を考えている時間がとても、楽しい時間になります。

 

ネタバレ(基本おっさんについて)

 

シェルターは、おっさんの欲を満たすために作られていた!?

今回のような、大規模な攻撃や核にそなえて作ったと、あれだけ平然とすました顔で、シェルターを作った理由を力説していたのに…。

ハワードの秘密がわかったとき、ゾッとしましたね。

 

実際は、女の子を拉致監禁するためのシェルターだったんだと…。

 

ハワードは言います、

「大洪水が起きた時に、箱舟を作っても間に合わない。フッ」

 

ちょっとカッコイイですよね。

こんな名言めいたことを言っているのですが、本当のところはきっとこうです。↓

 

「自分の好みの女の子を拉致してから、シェルターを作っても意味がない!」(ドヤ顔)

そうとしか思えないんですよね…。

 

シェルター作りを手伝ったエメットいわく、

「ハワードは全財産とエネルギーを、シェルター作りに投じた。」

 

ほぉぉ、シェルターにかけた情熱の理由は…。

ホラーです。

 

外の大規模攻撃や大気汚染より、ハワードから逃げたい2人

外の現実を知ることになるミシェルですが、ハワードが言っていた娘(メーガン)というのは、自分の子供ではなく、行方不明になった女の子だと分かり、やっぱおっさんヤバい奴じゃんってなります。

それを知ったミシェルとエメットは、外の危険よりも、中のおっさんの方がヤバいと判断したのです。

 

そうと分かった2人は、ハワードを欺きながら、外に出るための防護服を作るんですよね。

でもここで疑問がわきます。

 

あれだけハワードを突いたり、瓶で頭を勝ち割ったりして、立ち向かっていたミシェルがですよ。

ハワードを倒そうと考えるのではなく、外に出て助けを求めることを選択するんです。

 

外でもがき苦しみながら、息絶えた女をみているにも関わらず。

それだけハワードに恐怖をいだいたのでしょう。

 

女の子と暮らしたいがために、全財産を投入してシェルターをつくったのですから…。

 

ハワードの音楽ののり方が怖い

ハワードがジュークボックスで音楽をかけると、腰をフリフリしたりしながら曲にのるのですが、その光景が怖い。

でも、きっと楽しいかもしれないので、試しにやってみたのですが、やっぱ怖い。

 

これこそ、まさにスリラーです。(私は被害者です)

ハワードが腰振って踊った様子を、ドン引きしながら見ていた2人が面白かった。

 

ハワードの本音

ハワードがエメットを処分してから、本音がもれまくっています。

これで2人きりだとか、君と俺だけ、ここで2人、家族のように暮らしていこうと。

 

ハワードはきっと、ミシェルがタイプだったから助けたんだと思います。

何かの攻撃を受けて、シェルターにいく途中、ミシェルの車と事故をしますが、見捨てずにシェルターに連れ帰ったのは、そういうことなのではと。

 

ですから普通に、ハワードの言動とかを鑑みると、ミシェルがタイプだったから助けた…が濃厚ですね。

なぜ、シェルターを作ったハワードを入れたのかは謎ですけど。

 

シェルターの中では、小規模戦闘が始まっていた

シャルターの中では、エイリアンと戦う以前に、小規模戦闘が行われていたって感じですね。

シェルターの中にも、シェルターを作ることに全財産投入しなければ、シェルターも場合によっては安全ではない。って教訓です。(なにか?)

 

そのシェルター戦争を勝ち抜いたのは、ミシェルですが、ハワードのおかげで、ミシェルは生き延びたので、複雑な感じですよね。

結果的にはよかったんですけど。

 

これってサスペンス?ホラー?SF?

拉致監禁からの脱出が主要なストーリーですが、地球外生命体が攻撃を仕掛けてきていたのには、びっくりでした。

このストーリーの展開は、面白かったです。

 

序盤は、観続けようかどうか迷っていましだけど、見てよかったって心底思いました。

この映画は、ジャンルも内容も何も知らずに観たので、なんだか面白そうに思えなかったんですけど、展開にまんまとハメられて、気になって気になって仕方なくなっていました。

 

それにしても、エイリアンがメインではない描き方って、面白いですね。

 

エイリアンの不思議

緑の毒ガス的なものを散布してきますけど、最終的に食おうとするんですよね。(車ごと…)

けど、食うなら、なぜに毒ガスを散布したのか分かりません。

 

外にいて毒ガスを吸い込んだ女は、食われていませんでしたし、意味が分からないんですよね。

それに、高度な技術を持ったエイリアンっぽいのですが、あんな火炎瓶でなぜやられたのかも疑問です。

 

ミシェルは、強くなれた

最後に主人公のミシェルは、選択を間違えませんでした。

今まで、そうしようと思ってもできなかったことを、分かりやすく道の選択で示してきたときには、ちょっと応援してしまいましたね。

 

頑張ったじゃんみたいな。

最後には、ちょっといい気分にもさせられます。

 

 

それにしても、おっさんからの脱出のあとに、エイリアンがひかえていたとは…。

なかなかの展開で、非常に楽しめる映画です。

 

カオスな感じが好きな人には、おすすめですね。

 

 

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