ネタバレします。
『最後まで行く』は、仙葉の親分(柄本明)が、裏で糸を引いていることが、途中からだんだんと分かってくる伏線となっています。
ですから、結局のところ、仙葉組の組長が、最後に全部もっていくんだろう、みたいな予想がつくようになっていて、実際そうなるのですが、最後まで謎な部分が残るんですよね。
裏でシナリオを描いていた、仙葉組の組長は、相当頭がいいのが分かります。
工藤(岡田准一)も矢崎(綾野剛)も、結局のところ、仙葉という砂漠の上で、ひょこひょこと、踊らされていたわけです。
ですが、ここまでのシナリオを用意周到に描いていた、仙葉の組長ですが、なぜか、最後のつめが甘すぎる気がしてしまうはずです。
仙葉組の組長にも、どう転ぶのかは最終的に分からない部分があったとしても、最後まで、うまくことが運んでおきながら、最終的に2人が死んだのかどうかを、確認しません。
むしろ、工藤(岡田准一)に対しては、スタンガンなんて曖昧な道具を使っています。
なぜ、そんなことをしたのか?気になって夜しか眠れませんので、大した考察ではないのですが、勝手に予想してみました。
仙葉組の組長の最後のつめが甘い理由
セリフからですと、仙葉組の組長は、2人が死んだと思っています。
金が手に入ったことで、気がゆるんでしまったってことなのかもですが、もしかすると、わざとそうしたのかもしれません。
死んでたらそれでもいいけれど、生きていたら生きていたで、工藤と矢崎を犯人に仕立て上げることができます。
ですから、2人の生死はどうでもよかったのかもしれません。
2人が死んでいた場合
そのまま死んでいたら、死人にくちなしですから、金を奪った2人が、仲間割れをしたと見せかけられます。
そして、金のありかは闇の中、なんてことにすることが可能です。
一応、権力者たちのヤバい金なので、自分たちが奪ったことがバレたら、狙われることは明白です。
それを避けることができます。
そして、2人が生きていたとしても同じことなんですよね。
2人が生きていた場合
2人が生きていた場合にも、金を奪った犯人に仕立て上げられます。
どちらにしろ同じですし、むしろ、生きていた方が好都合かもしれません。
2人が金を奪ったことにしやすいですし、金の持ち主達から、2人の始末を頼まれれば、さらに棚ぼたを狙えます。
ですから、どちらに転んでもよかったので、スタンガンという曖昧な方法をとったのかもしれません。
それに、いうなれば2人には、儲けさせてもらったことになりますので、死亡確認をしなかったのは、そういった理由も、もしかしたらあるのかもしれません。
矢崎の場合は特に、すでに倒れていたので、事切れていると思ったでしょうし、依頼人として儲けさせてもらったことも、一つの理由になっていそうです。
矢崎には、尾田創(磯村勇斗)の行方を探す依頼にて、最終的に、だいぶ吹っ掛けた金額を提示しています。
ですから、一応儲けさせてもらったということで、生きていたらいたで、良しとしたのかもしれません。(1億をもらっていたらの話ですが)
工藤の場合には、親の代からの付き合いだったり、刑事として昔から融通をきかせてくれていた義理があったので、同じく、生きていたらいたで良しとして、スタンガンでの気絶だったのかもしれないです。(撃たれていたので、スタンガンでいいと判断したのかもですが)
もしくは、2人でやりあったことにするために、第三者の痕跡を残さないための可能性もありますけど。
しかし、死んでいると思っていたとしても、ここまでのシナリオを描く親分ですから、死亡確認をしないのは、ちょっと謎なんですよね。
ですから、2人が、金を奪った犯人に仕立て上げたかったから?とか、親がお世話になっていたから?など、色々と謎が残る結末に感じました。
-
12社比較・映画・アニメ【見放題】のVOD(動画配信サービス)おすすめ
5年以上、「毎月複数の」動画見放題サービス(VOD)を、継続して契約中です。(常に契約しているのは現在4つ) 毎日、隙あらば(トイレでも)視聴してしまうくらいの、動画見放題サービス中毒なので、どこの見 ...
続きを見る