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マスカレードホテル【映画】犯人がすぐに分かってしまう件


マスカレード・ホテル

 

マスカレードホテル【映画】は、犯人がすぐに分かります。

もしかすると、分かりやすいようにしているのかも!?って感じもします。

 

著者、東野圭吾のマスカレードホテルを、実写化したミステリー映画ですが、原作は読んだわけではないので、原作ではどんな感じなのか何とも言えませんが、映画としてみると、犯人が非常に分かりやすいです。

小説では、もっと分かりずらいようになっているのかもですが、映画では出てきた瞬間に「お前かー!!」って叫んでしまいます。(もちろん心の中で)

 

まずマスカレードホテルの、あらすじはこんな感じです。↓

 

あらすじ

三件の殺人事件が発生していたが、手口がバラバラなため、単独の事件だと思われていた。

だが、何れも謎の数字が書かれた紙が置いてあったため、連続殺人事件として捜査される。

 

その数字を解読すると、次の犯行現場は、ホテルコルテシア東京。

犯人を捕まえるべく、次の犯行現場とされるホテルコルテシア東京で、潜入捜査が行われるのであった。

 

ホテルにくる客全てが、容疑者

ホテルコルテシア東京にて、潜入捜査が始まりますが、それは次におきる犯行現場だと分かったからです。

逆にいうと、犯行が行われる場所以外は、何も分かっていない状況で、潜入捜査をすることになります。

 

ですから、ホテルにくる客全てが、容疑者ということになるのです。

平面な公園などの野外なら分かりやすいのですが、立体になっていて縦に長く、そして部屋がたくさんあるという点に加えて、人が集まってくる場所なので、余計に犯人を特定するのは難しいですよね。

 

そんな中から、犯人の目星もついていない状況で、犯人を見つけるなんて、無理ゲーに近いって話です。

しかも、このホテル…、犯人っぽい、とにかく怪しい奴のオンパレードなんです。

 

次から次に問題がおきるホテルなので、呪われてるんじゃない!?

って感じのホテルなのですが、意外と犯人捜しは単純です。

 

ここからネタバレ↓

 

ここからネタバレしていくので、まだ見ていない人は、見ない方がいいですよ。

ちなみに、深読みかもしれませんが、ホテルのスタッフが多い件。

 

スタッフが多いのは、スタッフにも目を向けさせるためかも!?

思ったのですが、ホテルコルテシア東京のスタッフさん、多すぎない!?って感じです。

バックヤードに、常に人がいっぱいいますし、社員理容室まであるんですよね。

 

従業員専用販売所も、なかなかの品揃えですし(どうでもいい)、ここまでスタッフが多いと、この中にも犯人がいるんじゃないか?なんて疑ってしまいます。

そのために、多く見せているのか、もしくはただ、それくらい客の多いホテルなんだと思わせるためかもしれません。

 

やけに賑やかなので、その理由をそんな風に思ってしまったのですが、その辺はよく分かりませんね。

どちらにしろ、意外と映画では単純な感じで、犯人が分かってしまいます。

 

マスカレードとは?

マスカレードの意味を考えると分かりやすいです。

マスカレードには、仮面舞踏会とか、仮装って意味があります。

 

タイトルが、マスカレード・ホテルで、ホテルコルテシア東京でおきる予定の、殺人事件という内容です。

それをふまえると、容疑者が分かってしまっているんです。

 

ホテルコルテシア東京に宿泊した客で、仮装している人を探せばいいんですから。

そして、仮装していたのは、たったの1人だけになります。(映像だから分かってしまう)

 

ですが、マスカレードの意味をカモフラージュするために、ホテルクラーク山岸(長澤まさみ)のセリフが、いきてくるんですよね。

あえて犯人が分かるタイトルにしているようで、山岸のセリフで、分かりにくくしている感じもあります。

 

山岸のセリフ

「ホテルにくるお客様は、みんなお客様という仮面をかぶっている」

このセリフを聞くと、全ての客がまた怪しくなってくるので、そのセリフで、そういう意味のタイトルなのかも…。

 

なんて思わせられるんですよね。

でもやっぱり、犯人は仮装している人だったみたいな。(仮装しているかどうかは、映画だから分かったことですが)

 

それともう1点。

その仮装犯人がホテルに現れた時だけ、異常にいろんなことが起きます。

 

あからさまに、犯人だと示唆しているんですよね。

しかも、過去の出来事のシーンでも、後ろ姿として登場してきます。

 

これは映画ならではだから、分かったって感じです。

小説では、こうもいかないでしょう。

 

ポイント

なぜ仮装しているのか分かるのかといいますと、映画のポスターのキャストの恰好と、出てきたときの恰好が違うから。

 

犯人捜しよりも、内容が面白い

 

犯人は誰なのか?っていうのはもちろんですが、見所は、全く真逆の職業の2人(警官、ホテルマン)が、捜査を通して、ホテルの業務を通して、お互いの仕事に対する姿勢を知り認め合い、共通の敵を探し出すバディになっていく過程が面白いのです。

 

  • 仮面をはいではいけないホテルマン
  • 仮面をはがすのが仕事の刑事

 

お互いプライドを持って仕事をしているため、意見が合わず非常に仲が悪いんですよね。

ホテルのキャストとして、潜入捜査をするので、ホテルのルールで、捜査をしなければいけない刑事の新田(木村拓哉)に、ホテルクラーク山岸(長澤まさみ)が、仕事を教えるのですが、そのホテルの過剰とも言えるサービスのやり方に、納得のいかない新田と、ちゃんとやれや!的な山岸とで、お互いイライラし合っているんです。

 

犯人つかまえられたら、別にどうでもいいじゃん的な新田

VS

お客様に、ホテルとしての最高のサービスを、提供することに誇りを持っている山岸

気が合うわけがありません。

 

例え会社内だとしても、部署によって意見が食い違い、対立することもあるので、なおさらかなと。

そんなお互いのやり方に、不満を募らせる2人が、仕事に対する姿勢をみるうちに、いつの間にかお互いを認め合い、いつの間にかバディのような形となって犯人を追いつめています。

 

作業内容は違えど、二人の仕事に対する価値観は、実は同じってことに気づいていくみたいな。

そんな真剣だからこそ、対立してしまうって感じの、そういうの、なんだか好きなんですよね。

 

みどころ

始めは、犯人を捕まえられさえすればいい、刑事の新田は、ホテルや客のことはどうでもよく、フロントにいながらも、険しい顔をしながら客を睨めつけている(犯人にバレバレなような気も)姿勢から、山岸のホテルマンとしての仕事ぶりをみて、態度を改めていく新田が、どのように変わっていくのか。

個人的には、そんな成長ぶりが見どころだと思っています。

 

 

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