途中、ネタバレも含みますので、お気を付けください。
なぜ日本版キューブは、評価が低くなっているのか?
日本版としてリメイクされたキューブですが、なぜか評価が低いです。
ですが、言うほどひどくはないと思うんですよね。(なぜそう思うのかは後ほど解説)
日本版キューブの評価をみたところ、だいたい多いのは2つです。
- キューブ脱出までの謎の解き方がチープ
- グロくない
確かに次の部屋には罠があるのかないのか、そして出口はあるのかないのか、全体的な建物の解明みたいな、そんな謎解きに関しての面白さや、それを解く際の凄さがなくなってしまっています。
ですから、分けわからない謎をとけてしまう人の凄さといいますか、すごい才能?みたいなものに感動を感じないんですよね。
そんな風に、淡々と進みすぎてしまっているせいも評価の低い原因かもですが、キューブの世界観よりも、中に集められた人にフォーカスされすぎているせいもあるかもしれません。(それが本当の謎につながるヒントかもしれないのですが)
それに、グロいという点でも、オリジナル版と比べると、全体的に、ビターキャラメルコーンが、キャラメルコーンになったみたいな、そんなまろやかさになってしまっています。
ですから、キューブに閉じ込められているという緊迫感も、いまいち感じられないんですよね。
そういった点から、評価が下がってしまっているんだと思います。
そして、そこで分かるのは、オリジナル版キューブを見たことのある人が、評価をしているってことです。
これがみんな、キューブにはじめて触れる人だったら、どんな評価だったのかは、気になるところですよね。
といっても、そんなまろやかキューブですが、実は面白いんです。
明らかにオリジナル版キューブよりも、分かりやすい
キューブの面白さは、人それぞれだと思うのですが、本質的な部分は、脱出ゲームの過程やグロさのある緊迫感ではありません。
ココがポイント
立方体のキューブ自体の謎なんです。
たしかに、何かよく分からないけど、キューブのシリアスで不思議な世界観に対する、すごっ!みたいなものはなくなった感じがしてしまいます。
ですが、オリジナル版では、ほとんど何も分からなかったものが、日本版ではヒントが多くなっていて、より謎の答えを絞れるようになっています。
⇒ キューブとはなに?
⇒ 何のためにつくられたの?
⇒ 誰がつくったの?
みたいな問いに、こうでもない、あーでもないを考えるためのヒントが、分かりやすく増えています。
中に集められた人が脱出できるかどうかとか、誰が生き残るのかとか、どれだけグロいのかなども、楽しみの一つかもですが、どうでもいいというわけではありませんけど、そこは副産物でしかありません。
なので、日本版はそこだけに注目がいかないように、まろやかになっているのかもしれないのです。(といっても日本の社会的な側面が大きいと思いますけど…)
そして、脱出ゲーム的な謎解きの方にも、あまりフォーカスされないように、淡々とした展開にしたのかもしれません。
もしくは、集められた人の人間性にキューブの謎を解く答えがあるから、人にフォーカスされているのかもしれないのです。
ですから、キューブの面白さは、キューブ自体についての考察にあると思います。
そこが一番の面白いところですよね。
たとえば…。
キューブに集められる人には規則性があるのか?
なぜ6人なのか?
罠の種類が違うのはなぜ?
キューブの技術力は人がつくれるものなのか?
杏さんが美人などなど
キューブの謎を考察
キューブに集められた人は、のほほんと穏やかに生きている人ではなく、何か重たいものを抱えている人が集められていました。
それが、たまたまなのかどうかは、サンプルが1つだけなので、今回だけでは分かりません。
ですが、6人のうちの1人(杏さん)は、あきらかに人ではない何かです。
メタ分析的な感じの表現だったり、行動だったりで、aiっぽい感じがしますけど、人の情報を集めている感じがしました。
ですから、人の感情を揺さぶり引き出すためのものがキューブなのかもしれません。
人の感情を動かすためには、恐怖を与えたり、死の危険があった方が、より本質が分かりやすいから、そうなっているのではないでしょうか。
そして、何かを抱えている人の方が、分析対象としてもいいサンプルだと思いますし、罠が複数種類あるのは、どんな風に自分が死ぬのか分からないというところに、より恐怖を煽れるんだと推測できます。
そして6という数字は、多分ですがキューブの面を表しているのかもです。
サイコロのように、6面体の部屋がいくつもつながったものがキューブなので、それに合わせているんだと思うのですが、そのこだわりの意味は分かりません。
ですが、対象が多すぎると、攻略も楽になりそうですし、恐怖も薄れそうなので、6人くらいがちょうどよかったのかもです。(1人は違うので、実際は5人でしたけど)
そして、スキャンしただけで記憶を読み取れる時点で、人が作ったのかどうかも怪しくなります。
ということをふまえて考えると、面白いですよね。
ただの予想
杏さんの頭の中で、うのちはるという子供のデータに関して、completed subject relaasedとあるので、解放されたと書かれていました。
その解放が、何を意味した解放なのかも謎ですが、普通に考えたら元の生活に戻れるんだと思います。
杏さんが、「外に出ても前と何も変わらないかもしれない」それでも前にすすむ?ってセリフを子供に言っているので、キューブにきた人たちを、実は救済する意味もかねているのかもしれません。(外に出てもいいことないよみたいな)
それに出口もあることから、キューブは人を殺すことが目的ではないってことも、分かります。
何者ですか?って聞いているので、人とは何なのかを分析するための建造物であり、キューブから生き残れるような、強い種を求めているともとれてしまいます。
それに、技術力がバグっているので、宇宙人、もしくは未来人なのかなって思っています。
宇宙人なら、人を分析するための建造物で、未来人なら、その後絶滅してしまう人類を、未来で復活させるために、人のデータを分析し送っているのかもしれません。
それにしても、最後に、杏さんにバイバイと言われた子供ですが、そこでうんうんってうなずくんですよね。
普通に考えて、うんうんではなく、え?ってなりますよね。
あんたは出ないのかい!ってなると思います。
一緒に行こうよ!ってなるはずなのですが、子供は何かを悟ったのか、一人で出口に向かっていくのです。
その子供の行動にも、謎が多くて分けわかりません。
キューブの謎とは関係ない気になる点
読み飛ばしてもらってもいいのです。
キューブ冒頭のサイコロステーキは、有名?ですが、日本版の冒頭部分では、サイコロステーキが、でかいぷっちょに変わっています。
キューブだからこそ、はじめの犠牲者を、キューブ状にしたかったのかなぁみたいな感じもあるのですが、血がついていないので、ぷっちょにしか見えません。
そこはどうでもいいのですが、罠として壁から飛び出してくる鉄枠は、飛び出してくる長さがそれぞれ違いますし、ほとんど部屋の真ん中あたりで止まっているので、もう少し前だったら大丈夫だったのか?
なんて思ったり、最大の謎なのは肉ぷっちょが、どうやって落ちたんだろう?ってことが謎です。
服が落ちるのは分かります。
立ったままでも、薄いので落ちるんでしょうけど、肉ぷっちょに関しては、真っすぐ立っている体から落ちようがないんですよね。
そこが非常に気になって、昼寝ができませんでした。
鉄枠が斜めに刺さって、くり抜かれていたら、下に落ちるのも分かるんですけど、横にまっすぐですからね。
落ちるはずがないんですよね、肉ぷっちょ…。
冒頭から謎を残してくれるんですけど、最後も謎なんです。
最後の菅田将暉さんの落ち方も、どう考えてもおかしいんですよね。
頭から落ちてきているんですけど、背中から落ちたような感じになっています。
くの字に折曲がった状態で、天井の入り口から落ちたなら、下に落ちたときの体勢に納得ができたんですけど、その点もおかしいんですよね。
そして、タイトルがちょっと違う気がする点です。
日本版はキューブというタイトルに、「一度入ったら、最後」なんて文句がつけらているのですが、キューブの内容としては、違う気がするんですよね。
キューブで気にするところは、そこではないみたいな。
それに、一応クリアといっていいのかどうか疑問ですけど、ゴールがちゃんとあるので、キューブに入っても、最後ではない…とツッコミざるおえなかったりもします。
そして、どうやって連れてきたのか、誰がいちいち着替えさせたのか、トイレはどうしたんだろう…みたいなことも謎だったりします。
どうでもいいといえば、どうでもいいことなので、ちょっと気になるみたいな点を最後に上げてみました。
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