著者:鈴木進介 214ページ あさ出版
頭と心のごちゃごちゃをスッキリさせて、仕事を効率アップさせる方法
こんな風に思っていたら
- 毎日、仕事に追われている状況をなんとかしたい
- 効率よくやれる方法が知りたい
- 一生懸命、長時間頑張っているのに、むくわれない
まじめに一生懸命、長時間働いているのに結果が出にくいのは、頭の中の整理が出来ていないだけかも知れません。
整理が出来ていないということは、何を一番にしなければいけないのか、今日中にやるべきことは何なのか、後にまわしていい仕事は何なのかを、分かっていないということです。
本来やるべき仕事をあとにまわしていたら、仕事時間が大きく変わってくることは分かるかと思います。
重要なことを後回しにし、いつやってもいい簡単な目先の仕事をしているなら、効率のよい仕事なんてできませんよね。
本書では、やるべきことの整理を、頭の中でちゃんとできていれば、ムダなく、無理なく、効率よく動けますよって内容になっています。
タイトル通り1分だけ、仕事を整理する時間をとりましょうってことですね。
そうすることで、あなたは、仕事に追われる日々から解放され、自由になれるのです。
1分で片づくとは、仕事自体がなくなるわけではく、立ち止まって考えるってことです。
たった1分かもしれませんが、この効果はバカにできない結果を生み出すことになるでしょう。
仕事を最速で片づける人の2つの共通点
仕事が早い人は2つの共通点を持っていると著者はいいます。
- 事前に頭の中の整理をしている
- その整理の型を持っている
そんな仕事の片づけの型を、テーマごとに紹介しているので、この1冊で十分、仕事の時短が実現できると思います。
優先事項、コミュニケーションのやり方、会議などのムダを省いて、仕事を早くする方法が書かれています。
真面目に、一生懸命頑張るのは間違い
真面目に、一生懸命頑張っているにもかかわらず、結果が出ないなんてことがありますよね。
それは、頑張る方向を間違っているのかもしれませんよ。
頑張れば、むくわれる、頑張れば、結果はあとからついてくるなんて言われていたりしますけど、それは間違いです。
正確には、正しく頑張ることが大事です。
いくら目的と違うことを頑張っても、重要でないことを達成しても、成果がでないのは当然ですよね。
例えば、仕事の資料を作らないといけないのに、資料とは関係のないどうでもいい内容のことを、社内の人と話し出したりしても、資料作成は全く進みませんよね。
それと同じようなことを、普段からやっていたりする場合もあるのです。
世の中には2種類のタイプがいると著者はいいます。
- 筋が悪い努力をする人
- 筋が良い努力をする人
ただ闇雲に頑張っても、結果を出せるどころか、時間をムダに使ってしまうことになったりします。
生産性の向上は、一生懸命だけでは生まれないということです。
それをふまえて、最初に1分、状況整理をしましょうということですね。
成果を出すために何が必要か、そこで考えるのです。
そうすることによって、筋の良い努力に変わっていきます。
かけた時間ではなく結果が大事
長時間働く事は、頑張っているように見えてしまいます。
ですが、仕事において1番大切なのは、頑張っている時間ではなく成果ですよね。
たくさん働いたことに満足せず、どうやったら成果が出るのか考えましょう。
時間<結果
少ない時間でどれだけの結果が出せるか
同じ時間を使っているにも関わらず、仕事が早く、結果を出せる人は、どんどん評価を上げていきますが、仕事が遅い人は結果もだせない上に、損をしていると著者はいいます。
仕事を早く片付けられるというのは、それ自体がスキルになります。
何かしら工夫をすることによって、短時間で仕事の成果を上げられるようにしているわけですから、その工夫が、仕事に差をつけているのです。
クセが邪魔をしているのかも!?
仕事をずっとしていると、決まったクセが身につきますよね。
いつものルーティンってやつです。
そのやり方になれてしまうと、自分にとってそれが1番早くて楽だと思っているので、新しいやり方を試そうなんて思わなくなってしまいます。
そのやり方が、遅くて古いやり方だったとしても。
仕事の早い人は、やり方を更新して最善の方法を取り入れていきます。
そこに仕事の早い人と遅い人の違いが出てくるのです。
ちょっと考えて、新しいやり方を試してみるだけで、いままでやっていたやり方って、なんだったんだっていうことが、たびたび起こります。
ポイント
自分のやり方を見直すと、必然的に仕事のスピードも質も良くなっていくのです。
いつも通りしていては、成長しにくいので、どんどん周りと差がついていき、損してしまいます。
私たちは、いつも何か得をすること(メリット)がないかと「得」のほうばかりに目を向け、その裏側に損する可能性(デメリット)があることを忘れがちです。
と著者はいいます。
常にメリット・デメリットの両方に目を向けることで、仕事の効率は大きく変わってきますよということです。
忙しさから解放されない7つのタイプ
「仕事は断らず何でも引き受けてしまう」など、割と当てはまる人が多そうな内容が、7つ書かれています。
文字になっていると、理解しやすいので、対策を立てるためにも、自分のことを知るにも本書は役立つかと思います。
自分にあった仕事の方法を、見つけやすくなるのではないでしょうか。
やり方の前に、あり方を身につける
仕事を早く片づけられる人のあり方になることが、まず大事だといいます。
それからテクニックなんだと。
あり方が身についていれば、感情や意思に頼らず仕事ができるようになります。
面倒な仕事でも、余裕が生まれるやり方
一気に大きな目標を達成させようとしない
大きな目標を一気にやろうとすると、どうなるのか?
当然ですがハードルが高いので、挫折する可能性が高くなります。
ですから、その目標の第1歩として、小さな行動から始めてみるのです。
大きな目標も、小さなやることの塊だったりします。
分解して、小さく小さくした行動を、やっていくことが挫折しない方法です。
小さな一歩にする
仕事で大切なのは、「大きな1歩を踏み出すこと」ではなく、「着実に前に進むこと、進めること」なのです。
大変そうな仕事、手間のかかりそうな仕事は、一旦手を止めて、全体を見る。
そして、分解して、取り掛かりやすい小さなやることを終わらせて行けばいいということですね。
ここを知っておくだけでも、今後、面倒そうな仕事がきても焦らずに出来ると思いますよ。
ToDoリストから集中リストをつくれるようにしたり、仕事の優先順位を決めるのは、仕事の緊急度だけではないことも、分かりやすいく図で解説されていますし、仕事を早く終わらせるために特化した内容が本書のテーマになっています。
無意味な忙しさから解放されて自由になりたいなら本書は、オススメです。