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転生貴族の異世界冒険録(3)、感想ネタバレ


転生貴族の異世界冒険録 ~自重を知らない神々の使徒~3(サーガフォレスト)

 

前回、2巻で男爵から子爵になったことで、トリンドルではなかった、ドリントルの領地を治めることになったカイン。

なにやら、問題のある領地を国王に押し付けられたみたいですが、今回はどうなるのでしょうか。

 

冒頭は、カインと神様たちの話し合いから始まります。

神様の世界にいるので教会で祈っている最中ってことなのでしょう。

神様がこの世界「ビルデニーナ」といっていますが、名前があったんですね。

そこに意識がいってしまい、話しが頭に入ってきませんでした。え?

 

それにしても、どこに遊戯神アーロンの欠片を封印したのか教えないのはなぜなんでしょう??

サクッと場所教えて、サクッと封印ごと消滅させれば済む話のような気がするのですが、そこはご愛敬なのでしょうか。

最近リアルでも、なんでもかんでもご愛敬を使っていますが、これもご愛敬ということで。

 

ドリントルへの視察

 

週末はカインが通っている学園も休みになるので、その日を使ってドリントルの街に冒険者として視察にいくカイン。

といっても、前回、領地を治めることになってから学園には行っても行かなくてもいいことになっています。

それでも通うのは、例の2人に正座させられるのが怖いからでしょうか。

 

ドリントルの街は、王都から2日の距離があっても、空を飛んで1時間です。

速度計算しようと思ったのですが、面倒だったのでしてません。

前回、ステータスの種族が「人間族?」になっていたので、こんなものなのでしょう。

てか、ステータスに疑問形で聞かれても困りますよね。

 

街に入る時の、衛兵とのやりとりは個人的に好きなんですよね。

子供扱いしていた衛兵がAランクのカードをみて態度を変える感じ。

くっころみたいな感じでしょう、こ、これはAランク・・!みたいな。

リアルでもありますからね。

展示会とかで話をしていて、いざ名刺交換となった時に、代表取締役の肩書をみて「社長さんでしたか!失礼いたしました!」ってセリフ、聞いたりします。でも、リアルではそんなに面白くないですけど。

 

ドリントル

ドリントルは、ダンジョンもあるらしく、魔物の多い森も近くにあるので、冒険者が人口の3分の1以上を占めていて領主よりもギルドマスターの方が権力を持っている街です。ですから、誰も領主をやりたがらない特殊な街になっています。

住民3000人のうち衛兵100人、冒険者1000人以上で差がありすぎて冒険者が幅を利かせている。

 

ドリントル冒険者ギルド

 

新しい冒険者ギルドでは、ちょっと規模の大きいテンプレ?みたいな感じで、爽快の一言ですね。

受付嬢のギルド職員が冒険者をつかって嫌がらせをする珍しい?タイプで、読むと分かりますが胸糞悪い女です。

新人の歓迎として、模擬戦という名のリンチをしているギルドみたいです。

そして、どうなるのかは、読んでのお楽しみということで。

 

領主邸や猫の和み亭

 

領主邸で街の問題を聞かされて改善内容をまとめるカイン

街の散策でたまたま見つけた飯屋兼宿屋で、昼食をとろうとするカインはそこでお手伝いをしている6、7歳くらいの猫耳娘エナクと出会う。

お母さんが病気だと知ったカインは魔法で治してあげるのですが、そこで教会が暴利な値段でヒールをかけていることを知ります。

病気の母親を助けたことで、その宿をやっている家族と仲良くなることに。

この場面では、なんだかほっこりした気分を味わえます。

次の日の領主邸では、12歳とは思えない、博識カインを味わえます。

代官のエライブは40代にして、カインに負けてる感じです。

 

そして領主邸に呼び出した、ギルドマスターとサブギルドマスターはカインをみて、度肝を抜かれます。

先日、散々ギルドで暴れたカインが領主なんですからね。

ここのシーンはすごく面白いですよ。

「え?え?Aランク!?ま、まさかそんな・・」

のお決まりのセリフもありつつ、カインが預かってきた王都のギルドマスターからの手紙の内容が最高です。

とここまで詳しく書いてしまいましたが、これでもほんのさわりの部分です。

10分の1くらいの内容で、これだけのスカットする内容が盛り込まれています。

 

それから、今回は物語が進むにつれて胸糞悪い思いをすると思います。

むぐぐぐぅって感じになると思いますが、最終的には、まるっとお収まります。

 

見つけてしまった矛盾点

 

セトが奥さんに魔王城のテラスから蹴り落とされて、カインに泣きついてきたときに、人間に変幻の術で人間になるのですが、そこで、カインはそんな魔法があったんだねと。

2巻の氾濫終息の時にも、セトはそれを使っていたのに。

(あれは、この魔法とは違ったのだろうか。)

しかも頭の角がはじめは4本だったのに、いつの間にか3本になっている。

 

エリック公爵が言った転移の話が、紅茶を入れているメイドに聞かれてる。

 

こういうのを見つけるのも、楽しみの一つですね。

 

登場人物

 

アレク:カインの兄、代官をしてもらうことに。

セト:カインが召喚してしまった魔王

レファーネ・ヴァン・ダルシュタイン:セトの妻で伯爵令嬢

ダルメシア:セトが召喚した執事、元四天王

ルーラ、ローラ:白狐族の姉妹

サントス・フォン・ゲレッタ・ダンロフ:ダンロフの街の領主、子爵、白髪

ロデック:サントスの護衛、ダンロフの街の騎士団長、180センチ

ララ、リーラ:秘密

デリータ:エリック公爵の次男

ノエール:エリック公爵の長男、代官

 

閑話の海を見に行こう

 

最後の閑話、個人的に、すごく好きです。

領主とギルマスも、なんか憎めないし、屋台のおじさんに、両手剣をもった冒険者、こういう世界いいですよね。

ビーエとゴーダが食べたくなります。

 

ということで、3巻は、結構内容が濃いと思いました。

そして登場人物がとてもいいですね。

とくにエナクはファンがつきそう。

仕事疲れが癒されます。

転生貴族の異世界冒険録、いい内容です。

この3巻の異世界物語は、カインが国王にマリンフォード教国から、視察でくる聖女の護衛を頼まれたところで、終わります。

 

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