体形がどうであれ、病気につながらない限りは問題ないと思うのですが、太りやすいと思ってしまうのは、
基本的に太れるだけの量(エネルギー)を食べている自分のせいです。
ですが、
環境が太るための手助けをしている可能性も大いにあります。
太りやすい環境とは?
たとえば、食べ物が身近にあり過ぎる場合です。
- いつでも手の届くところに、食べ物を置いている
- テーブルの上に、お菓子カゴが常に準備してある
- 調理せずに食べられるものが沢山ある
- ほんのすぐ近くに、コンビニやスーパーがある
- 食べ放題の飲食店が近場にある
捨てることに凄く抵抗がある場合もあります。
- 家族が、やたらと食品を買いだめしてしまっていて、賞味期限が切れて捨ててしまうのがもったいないという理由で、お腹いっぱいでも食べてしまう
- いつも買いすぎてしまっているせいで、それを消費することが目的になってしまう
それに、飲み会や会食が多く、周りからすすめられる場合もありますよね。
そういった環境にいる場合、食べ物を口にしてしまうまでの距離や抵抗が少ないので、無意識のうちに食べてしまい、太りやすくなっている可能性も十分にあるのです。
ですから、あながち全部自分のせいとはいいきれませんので、まずは環境を整えてみることをおすすめします。
食べる量を減らす前に、環境を整える
自分の体形が気に入らなくなると、ダイエットをしようと考えると思います。
一番手っ取り早いのは食べないことですが、手っ取り早いといっても難易度が低いかといえば、全くそんなことはありません。
むしろかなり高い方だと思います。
ただ食べないことが、簡単にできているのであれば、ダイエット産業がここまで大きくなっているなんてことはなかったと思います。
ですから、自分の意思で食べる量を減らすのが難しいのであれば、食べられないような環境をつくってしまえばいいのです。
それは、「食べ物までのコストを大きくする」ということです。
コストとは?
コストというのは、食べるために、どれだけの労力が必要になるのかってことです。
労力をかけるだけの価値が、食べようとしているものにあるのかどうかでも、行動が変わってきます。
たとえば、ちょっと小腹が空いたから、お菓子を食べるために、30分かけて買いに行くのか?
と考えたら、分かりやすいですよね。
きっと、小腹を満たすために、そんな面倒なことはしないと思います。
本当にお腹が空いて、ご飯を食べる時間まで、我慢するのではないでしょうか。
ですから、食べ物をストックするにしても、取り出すのが面倒なところに置いておくだけで、食べる量は変わってきます。
食べ物が身近にあり過ぎる場合
食べ物が近くにあればあるほど、食べることに抵抗がなくなってしまうのは必然です。
そこまでお腹がすいていなくても、もしくはちょっとお腹がすくたびに、近くに食べ物がある場合では、食べてしまう可能性が高くなります。
ですから、食べるために必要な距離のコストを上げることで、太りにくい環境をつくることは可能です。
コーネル大学で行われた実験で、摂食行動に労働コストが大きく影響することが明らかになっています。
実験内容は、食べ物までの距離を伸ばした場合、食べる量は減るのかどうかという実験です。
テーブルの上にある、いつでも手を伸ばせば食べられるお菓子は、食べるための労働コストが低いので、たくさん食べてしまうのですが、お菓子を棚になおすだけで、食べる個数が減ることが分かりました。
それぞれの労働コストは低いのですが、少しでも労働コストを増やすだけで、結果が変わってくることが分かります。
- 皿が机の上にある場合、平均で1日9個のチョコを食べた
- 皿が机の引き出しの中にある場合、1日で6個
- 部屋を横切らなければいけない場合、1日でわずか4個
これが、何日も続くのですから、蓄積されるカロリーは、大きく変わってくることになりますよね。
ですから食べ過ぎを防ぐのなら、食べるための労働コストを少しでも増やすことで、解決できる場合があります。
ちなみに私は、前面に100cm幅くらいのスライドドアのついた棚の一番下に、ストックとは別の食べるためのお菓子を置いています。
まずしっかり最後までスライドさせないと、棚の引き出しは引き出せません。(これが意外に面倒くさい)
そして一番下にあるので、お菓子を取るためには、しゃがむか腰を曲げないといけないんですよね。
さらに、色んなお菓子を食べるので、お菓子を1袋全部食べることは、ほとんどありません。
ですから、ほとんどがキッチンクリップで止められています。(これを外すのも意外と面倒です)
お菓子を食べるために、意外と面倒なコストがかかりますので、1日1回開けるだけで済んでいます。
これだけコストを増やすと、まず頻繁に開けるなんてことはありません。
ちょっとお腹が空いたくらいでは、面倒なので食べないのです。
すぐに食べられる状態の食べ物を買わない
ココがおすすめ
家の中に、すぐに食べられる状態の食べ物を置かない
調理をしないと食べられないというのも、ストッパーになってくれます。
調理済の弁当や、簡単につくって食べられるものが多くなったせいで、食べるためのコストが減っている現代ですから、なるべくそういった物を買わないのも一つの方法です。
材料の状態で置いておけば、作るのが面倒で、間食も少なくなっていくと思いますよ。
すぐ近くにコンビニやスーパーがある
そして、家の近くにコンビニやスーパーがある場合には、本気で引っ越しを考えた方がいいかもしれません。
確かに便利で、とてもいい環境ではあるのですが、ダイエットをするには最悪な環境です。
家の近くに24時間、新鮮な食べ物を保管してくれる、巨大な倉庫を持っているようなものなのですから、食べ物を意識しやすい環境と言えます。
しかも、コンビニやスーパーに行く場合は、自分の状態が、何かしら食べ物を買うことが目的になっているのも問題です。
ですから、つい買いすぎてしまう場合もあるので、すぐに買いに行ける環境になっているのは、我慢することがつらい人にとっては、厳しいと思います。
食べ放題の店が近場にある
食べ放題のお店は、量が決まっていないので、ついつい食べ過ぎてしまいがちですよね。
元を取ろうとしてしまう人もいるかもしれません。
それにたいていの場合、食べ放題には、デザートも食べ放題になっています。
主食をたっぷり食べたあとに、さらに別腹で、デザートをたっぷりと食べられる環境は、太りやすい原因そのものです。
誘惑に負けないのであれば問題ありませんが、どうしても誘惑に負けてしまう場合、すぐに食べ物をたくさん食べられる環境は、自分のためによくありませんので、引っ越しも検討した方がいいかもしれません。
家族で住んでいる場合には難しいですが、1人暮らしでしたら、それくらいした方が、食べ過ぎてしまうことに毎回悩んでいるよりはいいですよね。
引っ越す(環境を変える)だけで、そういった悩みからも解放されると思います。
買いすぎてしまう問題
その日、安かったからという理由で、買ってしまうものってありますよね。
特に食べ物では顕著になると思います。
買う予定ではなかったにもかかわらず、割引シールの貼られたものや、特売されているものとかもそうですが、ついつい買ってしまう場合があります。
それに、たくさんの商品が並んでいる中の1つだからこそ、美味しそうに見えたりする場合もあるので、家に帰って現実に戻ると、買いすぎたことに後悔することもあると思います。
その場の雰囲気もあったりするので、その時感じる食べ物の魅力に、打ち勝つのも難しかったりするんですよね。
そういった、つい買ってしまうものが、太りやすい環境を、自ら作り出してしまっている場合もあるのです。
捨てることに凄く抵抗がある場合
食べ物には、消費期限や賞味期限があります。
買いすぎてしまうと、食べきれない場合、仕方なく捨てることもありますが、無理してでも、もったいないからと食べてしまう時もあるでしょう。
そういったことが頻繁に起きているのなら、注意が必要です。
家族が買いすぎている場合もあるでしょうし、自分でもそうしている場合もあるかもしれません。
自分以外の家族が原因になっているのなら、今すぐ相談して解決しましょう。
ついつい食べ過ぎてしまうので、協力して欲しいということを伝えれば、そうそう無下にはしないと思います。
お金の節約にもなりますし、環境にもいいかもしれませんで。
もしくは、自分自身でそういった行動をしている場合には、メモした物だけを買うようにすると、買い過ぎを止められやすくなります。
もし、もったいないからといって、無理に消化しているような環境であれば、買わなければ済みますので、意外と簡単に解決できたりします。
そもそもダイエット云々というよりも、体によくありませんので、メモした食材のみ買うようにしましょう。
まとめ
太りやすいのは、環境が大きな原因になっている場合があります。
ですから、まずは食べる量を減らすというよりも、食べにくい環境をつくるだけで解決することもあるのです。
食べるためには、何かしらの労働コストを払っています。
そのコストが低いほど、食べ過ぎてしまう傾向がありますので、なるべくコストを増やすようにしてみてはいかがでしょうか。
おすすめなのは、すぐに食べられるような食材を家に置いておかないことです。
調理しないと食べられない状態にしておくと、ちょっとした空腹で何かをつまむことも防げると思います。
ダイエットが思うようにいかない場合には、身の周りの環境を変えてみて下さい。
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